自分の培った経営哲学を残りの人生をかけて伝承していきたい

中塾 代表

中 博

40歳で松下電器から独立し、経営コンサルタントして活躍しながら、若手経営者の「中塾」や「天賦会」を主催する中博先生。経営者は健康な心と体を持たなくてはいけないという中先生に、経営と健康についてお話しいただきました。

経営ノウハウや哲学を伝承する天賦会
日本の国民は本当のことを何も知らない

中 博

中 博(なか ひろし)

経営コンサルタント。
大学卒業後、松下電器産業(現パナソニック)入社。30代は松下幸之助の願いの実現のために翻走。弘兼憲史の漫画『課長島耕作』のモデルにもなっている。その後40歳で独立し経営コンサルタントとなり、これまで経営に関わった企業は600社を超え、若手経営者塾「中塾」を主宰し塾生100社は今もなお一社も倒産せず経済界で活躍している。

日下部若手経営者向けの塾をされていらっしゃいますが、どのような塾なのでしょうか?

47都道府県をリヤカーで本を売り歩いた立志出版社の田中克成さんから、私の45年間培った経営ノウハウ、経営哲学を伝承する塾をやってほしいとご依頼いただき「天賦会」を立ち上げました。

日下部この塾はどんな想いで始められたのですか?

経営の原点について話をするのですが、日本の政治や経済の話をしたら多くの方が驚愕されていたので、皆さん意外に世の中のことを知らないんだなあと感じました。日本のテレビや新聞を信じていたらダメになりますので、自分がそういうことも伝えていかないといけないと思いましたね。

日下部テレビや新聞を信じてはいけないのですか?

私は政治にも関わっていましたし、様々な勉強会にも参加していますが、日本の国民は本当のことを何も知らない。
テレビは映像になるものしか流しませんから、本当のニュースは10分の1も流れていません。映像で本当のことを伝えるって、とても大変な努力ですよ。ましてや日本で起こっていることを映像にすること自体難しい。映像や文字にできない本当のニュースがあるんです。

日下部なるほど。先ほども生徒さんが驚愕していたということは、日本の状況はあまり良くないということですか?

このままではダメですね。ヨーロッパの選挙の投票率は80%ですが、今の日本の投票率はあまりにも低いですし、この政治への無関心で日本政治はおかしくなっています。
例えば、北欧諸国とは大きな違いがあります。

日下部日本とは大違いですね。志が高くないとできない。日本の国会議員数は人口の割合からみても多くて、その分費用もかかっていると聞いたことがあります。

日本は公(おおやけ)に無駄にお金が使われ過ぎなんです。ちょっとずつでも改善をしていけば変わっていくこともありますが、本当の革命が起こらなければ日本は立ち直ることができないのではないかと案じています。

日下部世の中をなんとかしたい、変えたいという若き勇者もいて、あちこちにその志を磨き合うような会もできていますが、世の中を変えようと思えば思うほど空回りして上手くいかないものだと、個人的には思ってしまいますね。

私も同じ思いです。その思いを繋げていくために、私の残りの人生をかけてできる限り動いていこうと思っています。
これから先は医療もまともに受けられない時代がやってきます。医者が増えているといっても、本当にハードな外科などの医師はどんどん減っています。みんな楽なことしかやろうとしない。

日下部戦後のような復興をしなければいけないという時代に比べ、闘争心や志が少なくなっているのは、日本が平和過ぎるからなのでしょうか?

それは日本が真の独立国ではないからです。2025年には、日本は大変なことになっていると私は思っています。土地の価格も下落は確実ですし、家の価値も以前とは比べものにならないくらい下がります。

日下部その頃には6割の仕事が無くなるとも言われていますよね。

団塊世代が75歳以上になりますので、病人だらけで支えきれなくなります。日本の高齢者の場合、医者に行き過ぎなのも問題です。私は風邪をひいても病院には行きませんし、風邪で抗生物質を飲むことにも疑問を感じています。基本的に風邪であれば食事と睡眠で治りますから。

天賦会

日下部素晴らしいですね。私も同じ意見です。

北欧では税金を支払わない人は国民ではないという扱いをされます。スウェーデンは死ぬまで社会保険で支える国ですが、国民意識が高いので、風邪や腹痛では病院に行きません。でもしっかり税金を納めていれば死ぬまで面倒を見るというのは徹底されており、老人施設はどこも立派で、帝国ホテルのスイートルームのような感じのところもあるくらいです。
他国に侵略されるかもしれないという危機感を国も国民も常に持っているので、国民も無駄遣いしないし、理解があるんです。働いて税金収めるのは国民の義務。だからホームレスも居ないですよ。
そういう意味ではやはり日本は全く平和ボケなんです。風邪で東大病院に行って、何時間も待っているくらいですから。日本は戦後70年間、宙に浮いたような架空の生活をしている。もうそろそろ限界が来るでしょう。

日下部北欧の意識の高さや国の役割など、日本も見習うことが出来るはずなのに。でもやはりアメリカの支配国で架空の生活を続けた結果が今の状況なんですね。塾生が驚愕した意味がわかりました。

私一人でどうにかできるものではありませんが、下り坂の日本を少しでも良くできればと思います。塾でも伝えていることですが、皆さんお金に対して幻想を持っているんです。お金は魔物なので、お金をイメージした事業は失敗します。頭の中からお金の思考がなくなると、人は清々しい顔になりますよ。

日下部確かにお金は人を狂わせますね。中先生は清々しいお顔をされています(笑)

いやいや、お金がいらないと言っているわけではなく、お金は相手に対して一所懸命喜びを与えた仕事の成果として入ってくるわけです。お金を目的にするのではなく、ただ相手の喜びだけを考えてやる。これは私が見てきた成功者に共通していることですね。

日下部それが中先生のおっしゃる、最高の成功の法則ですね。

それからタコ焼き一つ作るにも経済背景を意識したほうがいいと思っています。タコの金額も、世の中の情報や経済の動きなどを知っていれば、産地の違いや安全性などの比較ができますし、疑問に思うことも違ってくる。
タコ焼きのタコも小麦粉も全部輸入品なので、貿易問題が出てきたら日本はタコ焼きも、タコ焼きにつかうソースですら作ることが出来なくなる。そうなったらどうしますか?そういうことを誰も考えていないということが問題なんです。

日下部考えないといけないですね。

塾でもこれから教えていきますが、日本という基盤がいかに脆い状態であるか、皆さん全く自覚がない。ただ儲かる儲からないでやっていると、気づいた時に足元をみたら、あっという間に底抜けになっている状況にもなり得ます。

日下部日本はある意味、平和で安全で平等でとても良い国と言われていますよね。

それは事実としてそうですが、アメリカに負けた戦後の日本は、アメリカという巨大な籠の中で過保護に暮らしてきたわけです。外にライオンがいるのも知らずにね。でもその籠がここにきて壊れそうになってきて、ようやくいろいろなことに気付き始めたところなんです。籠がなくなったときに過保護の子供はどうなるか?そんなひ弱な子供が1億人いるんですよ。アメリカはあっという間に手の平を返して、日米同盟から手を引くでしょう。

中 博

日下部そういう意味では、北朝鮮問題は今の日本にとってある意味考えさせられるよいきっかけになっていますね。

核保有国というのは立場が強いので、北朝鮮の核保有が認められたら、日本は北朝鮮より下の国になります。核保有国同士はお互いに戦争をしないという暗黙の同盟が組まれますので、北朝鮮が日本に核を落としても、アメリカは北朝鮮に核を落とすことはできません。場合によってはアメリカは日本を見捨てることになるでしょう。

健康にはマインドコントロールが不可欠
それには自分の体に感謝をすることが重要

日下部淑美

日下部 淑美(くさかべ よしみ)

BODY INVESTMENT代表
フードエリート / 真実の予防医学食研究家 / 管理栄養士

プロフィール

日下部お忙しい中でもご自身の健康管理はとても大事だと思うのですが、どのようなことをされていますか?

私は子供頃体が弱かったんです。喘息持ちで、小学校3年生くらいまではプールにも入れませんでした。ところが、今は72歳ですが、大きな病気で入院したこともないですし、ここ3~4年は風邪もひいていません。

日下部肌艶いいですし、72歳には見えない若々しさですね。

松下幸之助さんもそうですが、体が弱くても心を綺麗にコントロールしながらそれなりの生活をする。自分の体や人生に感謝していると、体もその感謝に応えてくれるんです。

日下部すべては感謝の賜物なのですね。

松下電器にいるときは本当に多忙で凄まじい生活で、2晩徹夜したり、夜中の12時まで仕事するなんてことも日常茶飯事でした。今だったら問題ですよね(笑)

日下部そうですね。完全なブラック企業になってしまいますね(笑)

当時、経営企画室に所属していたのですが、役員でも朝8時には出社されるため、私なんかは7時に出社していました。睡眠時間は3~4時間でしたが、それでも意外と病気をしなかったですね。
それは何故かというと、働くことを楽しんでいたから。働くことを楽しんでいると病気になりません。どんなサラリーマンでも20~40代はなかなか規則正しい生活なんてできませんが、今思い返すと体に赤信号がでるのはやはりストレスがかかっているときで、仕事、プライベート含めて人生が楽しければ病気にはならないんです。

日下部そうですね。実際に仕事などから逃げたいと思うようなストレスが病気を招くことも多いようです。病気は自分で作っていると言われますから。

生まれながらの体の強さもあると思いますが、私がヘラクレスになれないように、人それぞれにあった間尺の健康法というのがあると思います。健康にはマインドコントロールが不可欠で、ストレスが半分減るだけで無理が効いてしまう。そのためには感謝をすることが重要です。
一般的なサラリーマンの場合、忙しいとついついストレスを抱えてしまいますが、そうではなく、忙しいのは自分が頼りにされているからハッピーだと意識を切り替えて、仕事を楽しむことが大切です。

日下部そうですね。

私の周りではもともと体の強かった仲間が意外と病気で亡くなったりしています。すべてがストレスからとは思いませんが、強く生まれたからといって、ずっと強いとは限らない。弱く生まれたらからといってずっと弱いとも限りません。
松下幸之助さんも20歳くらいの時に肺尖カタルで余命数年と言われていたのに、94歳まで長生きされた。とても病弱でしたので、会社を起こしたときにも、3日仕事に行って4日休むというような具合でした。それでも94歳まで長生きされた。やはり心が命を支える、それがめぐって健康が心を支えるということなんです。

日下部おっしゃるとおり、自分で病気を作ってしまっていることが多いですね。

私は子供の頃喘息持ちだったことが、逆に良かったと思っています。夜眠れないから母親が絵本を貸してくれて、それで本を読むことが好きになりました。今でも経済紙などの雑誌は勿論、書籍は年間で300冊は読んでいます。
要は今ある事態を“なんで俺はこんな運命なんだ?”とは思わず、それを受け入れていくと体調は変わっていくと思います。私が知っているなかで、癌になって治った方の共通点は非常に楽観的ということです。

中 博

日下部確かにそうですね。実際にがんになっても回復される人は、その先の人生を楽しもうと思っている方が多いように思います。

悲観するのではなく、マイナスなことでもそれを楽しむこと。楽しむまでいかなくても受け入れていくこと。
自分に感謝すると、自分がどんなものが好きなのか、食生活を含めどんな生活がしたいのか、自分の体が分かってきます。すると自ずと食べるものも変り、食べることが楽しくなるんです。私はかつて、すごいグルメで、日本で最初のワインブックをプロデュースさせてもらった際も、日本中のお店を食べ歩きました。

日下部それでも体調は大丈夫だったんですか?

本当のグルメになると、ちゃんとした食材の料理を食べるようになるんです。本当に素材が美味しければ余計な味付けなんていりませんからね。私の1日のメニューみると、バランスがよくてきっとびっくりすると思います(笑)話題の糖質制限などもありがますが、私は極端なことはしません。ちゃんと健康のことを理解すれば、自ずと糖質を摂ることを控えるよう体がコントロールできるんです。
グルメな連中はワインを飲んだり、美味しいものを食べたりしますが、その分すごく体に気をつかいけます。100円しかなければ100円で質のいい物を食べる。コンビニでカップラーメンや菓子パン、ファストフードはほとんど食べません。

日下部そこですよね。やはり意識の違いで質は変えられますよね。中先生は外食が多いのですか?

多いです。私は海外へ出張することも多いのですが、アメリカでは30年前からすでにオーガニックの意識が高まっていて、お店もそういうものを提供するところがたくさんありました。私は昔タバコを吸っていたのですが、既にアメリカはタバコなんか吸える環境ではなかったですね。
私のオーガニック経験はもう25年になりますが、ニュージ―ランドでオーガニックのことを学んだり、タスマニアのオーガニック食品のPRをお手伝いさせてもらったこともあります。

日下部日本よりアメリカのほうがオーガニックは広がっていますよね。そういう意味では日本は遅れていますね。

私は厚労省の健康に関する仕事の手伝で、骨粗鬆症という言葉を浸透させるきっかけを作ったりしてきましたから、健康に関しての興味や取り組みをはじめて30年くらいになります。あなた方が取り組んでいる健康に関する啓もう活動はどんどんやっていく必要があると私は思っていますよ。

日下部ありがとうございます。がんばります!

私は家での食事だけでなく、外食時もちょっとこの食材は?とか、この水は?と感じたら、口に入れないようにしています。周りの元気な方もそうですが、やはり一番は腹八分ですね。そして70歳すぎたら腹七分。これを実行するようにしています。
ドクターからも、“もったいないと思って全部食べたらアウトです”と言われています。ある程度の年齢になったら、残すという我儘も必要になってくるんですよ。

日下部食糧が少なかった時代を経験している方ほど、もったいないと言って、満腹でも全部食べようとしてしまいがちですよね。

私はがんになった人をたくさん知っていますが、たいてい20代30代にストレス日常と無茶飯をしてきている人ですね。私は若干体が弱かったお陰で大食いもしなかったですし、結果的にはハッピーですね。

日下部体が弱かった人ほど、自分を大事にコントロールしていますよね。

例えば、私はお風呂ではシャンプーや石鹸を使いません。石鹸使うと必要な油も落としてしまう。人の肌は擦っちゃダメなんです。

中 博

日下部中先生は本当に肌艶が良いですもんね。最近は先生のように石鹸やシャンプーを使わないという人も増えていますよね。私もあまり擦りませんし、石鹸やシャンプーはこだわったものを使っていますが、必要以上には使わない主義です。

本当は私は70歳で髪がもっと薄くなっている予定だったんですけど(笑)お陰で白髪も少ないし、髪の毛の量もあまり変わらないでいられています。

経営には一分一秒の無駄もない。人生のすべてがその人の仕事のミッションに関わる

日下部中先生の関わるコンサルティングの業界範囲は本当に多義にわたっていますね。

そうですね。毎年年末の中塾では名医をお呼びして、健康にかかわる講演会も開催しています。それを聴くにはプレミアム中塾に入る必要がありますが・・・

日下部プレミアム中塾と今回新に発足した天賦会とは別なのですね。

プレミアム中塾は10年以上になりますが、こちらは既に成功している経営者が集まっている塾で、天賦会は、これからの日本を背負って立つリーダーを育む勉強会になります。
経営というのは狭い範囲の話ではく、経営者自体が健康な心と体と持たないと絶対ダメなんです。お金だけを儲けようとする経営者は必ず失敗します。まず心、そして健康。そいうものをベースにもち、お金儲けの勉強ではなく、仕事とは何かということを天賦会で勉強していきます。
食事も食べ方で脳の使い方が違ってきます。きちんとした食事をするときは、食と向き合い相手と対話するように味わうため、前頭葉を使いながら食べています。ところがファストフードは、味わうことをせず、一瞬で食べてしまうため、脳を使いません。これでは脳が劣化してしまうことにもなります。
面白い実験があるのですが、刑務所に入っている凶悪犯は食べるのが早く、カレーなんかはあっという間に食べてしまう。それは動物脳で食べていて、前頭葉を使っていないからだそうです。そう考えると、経営者というのは実は食事がものすごく大事なんです。全身で感じながらゆっくり食べることです。

日下部とても良い話を聴かせていただけて嬉しいです。私が伝えたいことを、中先生のお言葉で説得ある内容で話して下さいました。本当に有り難いです。

経営というのは、一分一秒の無駄もありません。食事もそうですし、いい景色を見ることだって、笑うことだって、全人生がその人の仕事のミッションに関わってくるんです。
ただ、そういう中で一つだけ無駄な行為があります。それはタバコを吸うことです。健康に悪いことはもちろんですが、それ以上にタバコを吸うと自分の真的パワーが全て落ちます。オーリングテストをやってみると分かりますが、本当に力が入らなくなります。

日下部そうなんですね。タバコは疾病の原因になりますから、保健指導でも禁煙運動をしていますが、何か煮詰まったときにタバコ吸って気分転換する方が多いですよね。頭が冴えるし、吸わないほうがストレスで体に悪いからやめられないという理由です。

アメリカに実験データがあるのですが、本当に脳の劣化に影響するのがタバコです。さらにひどいのが受動喫煙です。私は、喫煙は健康犯罪だと思います。

日下部受動喫煙の方は本当に気の毒です。これは“長期的殺人”とも言われています。吸っている本人はまだフィルターを通していますが、受動喫煙はダイレクトで、しかも吸いたくないのに無理やり吸わされてしまいますから。

普段タバコを吸わない人は、尚更タバコに対する抵抗力が乏しいですから、それを平気で吸わせるというのは、やはり犯罪だと思いますね。世界の先進国でタバコを認めている国は日本だけですよ。

日下部日本はオリンピックまでにはかなり制限されるようですね。

健康という分野でいうと、日本という国は本当に遅れています。そういうことも塾生への話に盛り込みながら、自分の培った経営哲学を残りの人生をかけて伝承していきたいと思っています。

日下部健康をテーマにこんなにも深い話が出来たのは初めてです。今日は貴重な塾の内容まで垣間見せてくださり、本当にありがとうございました。

中 博・日下部淑美

フードエリートからひとこと

結局、自分の体が資本であることを中先生のお話でも伺うことが出来ました。
遊ぶにも仕事にも何かを楽しむためには、それなりに自分が笑顔で元気な状態であることがベースには必要です。さらに経営者であれば判断、決断というときに体調は大きく左右してしまうでしょう。
私達は平和ボケをしているようです。今の可愛い子供達に明るい未来を残すためにも働き盛りの我々こそ“哲学”が必要ですね。

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