派遣というステージを使って自分と向き合える若者達を育成したい

株式会社アークトゥルス 代表取締役

本田 雅之

ご自身が派遣からキャリアアップし、派遣会社を立ち上げた株式会社アークトゥルスの本田社長。ご家族の不幸から人間の大きな可能性に気づき、若者達の将来を見据えた育成と派遣に対する想いとは?

自身が派遣からのキャリアアップ。利益を出すための派遣の問題点が見えてきた

本田雅之

本田 雅之(ほんだ まさゆき)

大手企業に在籍中、多くの派遣社員の管理や人材育成を行ってきたが、企業内での派遣社員の扱いや、派遣業界内の体質に疑問を抱き独立。「スタッフ一人一人の豊かさ」を追求し、自分の頭で考え、自分の足で立ち、自分で決めた人生を歩める人財育成を行う派遣業界初の会社を経営している。

日下部派遣会社というと堅いイメージがあったので、オフィスのイメージが違って驚きました。

本田当社は10期になります。実はバブル期に東京に上京し、夢を持って事業を起こしたのですが、失敗してしまい、その後は派遣社員としてケンウッドに入って実績を積み、5年後に社員として新規事業の立ち上げなどに携わりました。その後、ドコモから引き抜かれ、ここでも新規事業の立ち上げに携わりました。
今は派遣業をしておりますが、以前は大手企業にて派遣スタッフを受け入れる側でした。
ご存知のように、派遣社員でも社員以上に頑張っている方がたくさんいらっしゃいますが、雇用形態が派遣ということで、キャリアが形成されなかったり、契約上の業務領域もあって働かないという問題があります。
僕は単純にそれは差別だと思っていました。
景気の良い時には、キャリアの道も開きやすいのですが、業界が成熟してくると狭き門になっていき、新卒社員のほうがたいして仕事をしなくても評価されていく。かたや派遣で頑張っていても、その方たちは評価されず埋没していく。
差別の恩恵を受ける側の人間として、キャリアを終えるという選択肢は僕にはなかったんですが、ちょうど10年前に妻のお腹に今の9歳の息子が入っていまして、安定も大事だし、どうしようかなって思っていたんです。やっと手に入れた安定だったので正直悩みました。
僕の家族はみんな急死して他界しているのですが、そんなとき僕が相談するのは、天国にいる家族なんです。
僕の兄は僕が中1のときに高熱を出して4日後に他界し、母は職場で事故にあって急死しました。そして僕の次男は遺伝子異常で113日で他界しています。みんな命がけで命の大切さと時間の短さを教えてくれたので、残された僕はそれを沢山の人に伝えていきたいと思っています。
時間というのがどれだけ尊くて、その時間にどれだけの可能性があるのかに気づいてほしいと思って、散々悩んだのですが、うちの息子が7月7日の七夕に生まれたので、“この日しかない”と思い、その足で辞表を出しにいきました。その後、出産で疲れ果てて子供を抱いている妻のもとに戻り“仕事やめたよ”って伝えたら、妻の目だけは、あきらかに怒ってました(笑)

日下部普通は子供のために、安定した経済力を求めますからね。奥様からすれば“この先どうするんだ”って感じですよね。

本田僕の中ではそれくらい腹を括った瞬間だったんですけどね。息子が7月7日に生まれたので、うちの社名は星にちなんで、アークトゥルスという名前をつけたんです。
アークトゥルスは東洋では“麦星”といわれていて、ちょうど麦の収穫時期の5月~9月の夕方の空に一番明るく輝くオレンジ色の星なんです。五穀豊穣をもたらす星とも言われているのですが、労働者の未来をつくる!人生を豊かにしたい!そんな想いを込めました。

日下部そもそも派遣会社を起こしたのは何故ですか?

本田自分自身、派遣からキャリアアップをして、大手企業で派遣を受け入れる側で働いてきましたが、派遣業界の問題点や、派遣会社のあり方の問題が見えてきて、派遣で働く多くの方々と出会った財産もあったので、派遣ができる人間は僕しかいないと思い、会社を立ち上げました。

日下部辞表を出すときは派遣業と決まっていたわけではないのですか?

本田雅之

本田そのときはまだ悩んでいました。でも自分のチームの派遣メンバーを引き上げ、数字をつくるという努力を重ねてきたので、これしかないと思いましたね。
今、日本の非正規雇用労働者というのは、全体の4割くらいですが、毎年30万人づつ増え続けていて、半数が非正規雇用になる状況が目前まできています。
単一業務で飼い殺して、そのまま収益を上げるというのが、今の派遣会社のやり方なので、派遣社員が増える一方なのです。

日下部派遣会社が利益を出すには、派遣スタッフがそのまま働いてくれるほうがいいということですね。

本田そういうことです。そんな派遣会社をなぜ僕が選んだかというと、単一業務だけをやらされてずっと非正規雇用の状態で終わらせるのではなく、派遣というステージを使って一人でも多くの若者を育成し、ここからキャリアを積むんだというステージに変えることができたら、労働力の問題を解決するだけでなく、労働者の生活も豊になるし、クライアントも業務効率が上がる。その結果、日本の経済も発展し、日本の未来まで変えられると僕は信じているのです。
会社を立ち上げて10年になりますが、実は7期ずっと赤字でした。それは、クライアントから当社の派遣スタッフを社員にしたいという要望がたくさんあるからなんです。

一番の問題は教育。子供たちが大人と触れ合える時間がない。

日下部淑美

日下部 淑美(くさかべ よしみ)

BODY INVESTMENT代表
フードエリート / 真実の予防医学食研究家 / 管理栄養士

プロフィール

日下部紹介予定派遣にはしていないのですか?

本田していません。紹介予定というのは、あくまでも紹介料をもらうというのが前提です。派遣会社は紹介料をもらうために派遣しますが、派遣されるスタッフ自身は社員になるまでは頑張り、社員になった途端に頑張らなくなってしまう方がたくさんいるんです。僕も大手で受け入れ側にいたので、そんな事例をたくさん見てきました。
もう一つ問題になるのは、紹介予定の期間が3か月や6か月などで期限が切られてしまっていることです。
その期間まで派遣で働いて頑張れなかった場合、契約が打ち切りになってしまうんです。ひょっとしたら、9か月後や1年後に能力を発揮するようになるかもしれないのに、紹介予定だったことで契約が切られてしまう。
単純に期間を切るだけではなく、社員になるだけの価値を生めればいいと思っています。

日下部どうやって生むのですか?

本田うちは、クライアント様の要望という以前に、就業していくスタッフにとことん面談をします。そのおかげで“いい人材を入れてくれるね”という評価をいただいており、更に取引が広がってきています。でも、いい人材がいるかといえばいないですね。いい人材は、みんな正規雇用で働いています。

日下部そうですよね。いい人材は派遣はやらない。私も派遣スタッフを受け入れる側にいた経験がありますが、派遣法の絡みで業務が特定されてしまうと、その業務以外はやりませんと言ってクレームになったり、キャリアを積むというより時間給だけもらえればいいという人は派遣法を武器にしますよね。その逆でキャリアを伸ばしたい人には邪魔になる。派遣法の内容にも問題があると思います。それから派遣だと会社の中でも教育を受ける機会が与えられませんよね。

本田派遣法も問題ですが、一番の問題は教育だと思います。今は終身雇用なんて企業も存在しなくなってきたので企業での教育もままならない状況です。じゃ高校や大学ではどうかといえば、相変わらず学問的なことは教えても人としての教育はしていません。昔はお爺ちゃん、お婆ちゃん、お父さん、お母さん、近所のおばさん、おじさんと、大勢の大人が一人の子供を育ててくれていたんですよね。
今は核家族、シングルマザー、親は生きることで精一杯、近所付き合いは怖いからしないようになる・・・。こんな状況では、子供たちが大人と触れ合える時間なんかなくて、子供を隔離してしまっているようなものです。そうした子供達はどうするのかといえば、ネットに走ってネット上で友達を作る。大人はそれを叱ったりしますが、それしか与えられていない子供たちを、誰が叱れますか?
そのまま大人になった子供達が社会に出ます。就職活動に漏れてしまった、就職したけど早々に退職してしまう子も3割います。そういう子は次にキャリアをどう積んでいけばいいのか・・・。そこを今度は派遣会社が狙っているんです。
僕のところに来る子も正直ぬるいです。派遣会社ではこんな仕事があるけどできますか?と聞いて、本人ができますと言ったら、じゃあ頑張ってねと言ってクライアントに送りますが、当社はそんな聞き方はしません。「これがやれることはわかった。君は5年先、10年先どうなっていたいの?」と必ず聞いています。

日下部ちゃんと答えられるのでしょうか?

本田みんな答えられません。派遣会社にそんなこと聞かれるなんて思っていないですからね。
それから、「じゃ、5年先も10年先もこの仕事をしていたいの?」と聞きます。「していたい」と答える人はほとんどいないのが現状です。そのときにはじめて自分自身と向き合うのです。
この仕事はできる仕事だよね、それを選ぶっていうことは成長しないよね?成長しないっていうことは5年先も10年先になった今も同じ仕事をしている人がいっぱいいるけど、いいの?って聞きます。
そうすると、いいとは言わず、「どうしたらいいですか?」と聞いてくるので、「簡単なことだよ。出来ないことを一つ出来るようにすればいいんだよ。そしてまたもう一個増やそう。そうすれば君の価値は上がるし、社員になることも可能になるはずだよ。君がこれをやってみたいと言えば、クライアントさんはここからこういう道を用意してくれる。君の可能性を聞いているんだよ。どうしたいの?」という感じで話をするんです。
ですので、僕はクライアントさんにも話をしています。「この子たちは派遣で働くだけの子ではありません。うちはこの子たちを派遣してお金をもらうだけの会社でもありません。もし、それが希望なら他の派遣会社を選んでください。うちは御社と一緒にこの子を育てます。育ったほうが御社は助かるはずなので。もし派遣で頑張って社員になれるところまで育ったら、社員にしてやってください。うちは紹介会社ではありませんので、紹介料はいただきません。育ったら卒業ですから。」と話をしています。
これが他の派遣会社にはない、うちのやり方です。
派遣雇用が大嫌いな社長さんも、うちとは取引させてくれって言ってきます。その社長さんも人を使い捨てにすることが嫌いなんですね。

本田雅之

日下部凄いですね。でも大手の派遣会社などは派遣スタッフに対しての研修プログラムを自由に受講できるようにしていますよね?

本田どこも「育てます。研修プログラムあります。」と言いますが、若い子たちがどれだけ自分自ら研修を受けにいきますか?行かないですよね。育って卒業されたら困ってしまうので、それを分かってやっているんです。普通の派遣会社の営業マンは、頭を下げて謝るのが仕事です。クライアントから、また使えない人を連れてきたと怒られるのですが、うちは謝ることはありません。

日下部基本的に派遣受け入れ時は面接をしてはいけないんですよね?

本田うちは面接をします。仕事も、これができるようになったら次はこの仕事もします。幅を広げ、それが出来る子しか入れません。

日下部それは、派遣法の決まった業務範囲内でということしょうか?

本田いいえ、範囲は気にしていません。そんなことは関係ないのです。世の中にある制度というものがどれだけ日本を衰退化させているかのを、大人たちは真剣に考えないといけないです。
本当に違法をしているようなブラックな企業は叩いていいと思いますが、この子たちを育てるのに、本人が価値をあげたくて合意し、会社も合意できるのであれば、どんどんやらせればいいんです。
価値を生まないのであれば、そのときはクビにしてやってください・・と本人合意のもと、本人と一緒にクライアントに言います。
他の派遣会社はスタッフを甘やかしますが、うちは違います。覚悟を決めさせ、愛情をもってしっかり叱るんです。
だから、こんなに自分に真剣に向き合ってくれる大人に会ったことがない・・と涙する子がたくさんいますし、クライアントからは「御社は派遣会社じゃないですよね、教育会社ですね」って言ってもらえます。
でも、派遣会社が当たり前のことをやったらこうあるべきだと思っているので「派遣会社です」と答えています。僕たちに利益を生んでくれる子達に未来を返してあげなかったら、ただの人身売買ですよね。

日下部素晴らしい考え方ですね。同じように思う人がいたとしても、なかなかそれを実行できる人はいないでしょうね。

本田そうですね。企業は利益も必要になりますから、どんな派遣会社も「教育もします」と上辺だけでは言いますので、実際にはどっちが良いか分からないですよね。結局大手のほうが良く見えてしまうのも現実なので、就活生に対して、派遣にならないように健全な就活をしようというセミナーを無料で開催しています。
実は去年の10月に、1000人の前で自分の事業のプレゼンをして、ファイナリストに残ったのですが、そのときに「この事業に対する想い」というプレゼン内容をとにかく磨きました。
自分はなぜこれほどまでに弱い者いじめが嫌いなのか、自分の生い立ちから振り返って、プレゼンをずっと掘り続けていくと、自分の内面と向き合えるんです。それが自分にとってすごく良かったので、就活生もこれをやればいいな、と思ったんです。
結局、就活って何をするかといえば、お金払ってセミナーに行き、鎧をかぶって、45℃のお辞儀をして、目を開いて、口角をあげて、「頑張ります」というのが就活生ですよね。
面接官はその鎧の中の本質をみようとしているのに、実は全く本末転倒な就活をしているわけです。だったら鎧なんか着ないで、自分のことを本気の言葉で語れるようになれれば、それほど素晴らしい就活はない。

日下部学生の皆さんは、実際に自分の深堀ができるのでしょうか?

本田できます。最初は自己紹介もたどたどしかった子も、いろいろ話を掘っていくと、だんだん自分の生い立ちなども話せるようになります。人によってはセミナーのタイミングではなく、自主的にここに来て、自分を見つめて自己表現をしに来ます。
親の問題、自分が思っていること、辛かったこと・・みんな自分のことを言ってはいけないと思っているんです。でも言ってもいいんだって思うと、どんどん笑顔になっていくんですよね。日本はこれだけ経済大国になったのに、人が笑っていないんですよ。

本田雅之・日下部淑美

亡くなった次男が教えてくれた命の尊さと、人間の大きな可能性

日下部淑美

本田僕の次男は18トリソニーという18番目の遺伝子が欠損している病気でした。18トリソニーは重篤で、心臓に穴が空いたり、肺に穴が空いたり、普通に呼吸すらできない状態で生まれてきます。生まれることができるのが50%、1年生存率は1%です。
覚悟して生んだのですが、生まれて113日間、病院の中でずっと管につながれたまま天国に逝きました。呼吸すらままならないのによく笑う子でした。
そこは本当に重篤な病気にかかった子を預かる病院だったので、集中治療室にはそんな子供達ばかりで、毎日のように誰かが亡くなっていくという環境で・・。
何故かは分からないのですが、ある日先生が、「タケル君(次男)を自宅に帰してあげたい」って言い始めたんです。その頃は人工呼吸器を外せないと自宅には帰れないというルールがあって、100年以上も続く国立の大病院なので制度なんて変わるわけがないのですが、その制度を変える活動を1か月以上続けてくれた結果、許可が下りたんです。人工呼吸器をつけて帰れることになって、やっとタケルのことを抱っこできる長男をはじめ、家族そろって喜んで準備をしていたのですが、帰宅できる前の晩に、タケルは亡くなってしまったんです。
辛くて辛くて、それから1年くらい、妻と泣き明かして病院に行くこともできませんでした。
でもやっぱり申し訳ないので、病院にお礼に行ったら、担当の先生が「実は助けられたのは私達なんです。あのときのタケル君は生きているのがおかしいくらいの状態でした。それなのに、一生懸命呼吸をするだけでなく、看護師や私がそばに寄ると笑顔で応えてくれて、私達がどれだけ苦しく過酷な業務の中でタケル君に助けられたか・・。なので、本当に感謝したいのは、私達のほうなんです。そして、もう一つお伝えしたいのは、あの件があってから、今では重篤なタケル君のような子供達も、人工呼吸器を付けて自宅に帰れるようになっています。今日もひとり、人工呼吸器をつけて帰れる子がいるんですよ。天国にいるタケル君には感謝しています」って言ってくださったんです。

日下部素晴らしい!

本田僕の兄も母も「生まれた以上はいつか死ぬんだよ。死ぬ瞬間は選べないんだよ。だから時間を大事にしなさい」と教えてくれましたが、特にタケルは「生きている時間の長さではないんだ、命っていうのはこんなに尊くて、言葉を発することができなくても、体がどんなに小さくて管につながれていても、これだけのことが出来るんだ。こんなに大きな可能性が人間にはあるんだ」ということを教えてくれたんです。
そんなことから考えれば、1回や2回就活に失敗したとか、早期退職したとか、どうだっていいじゃないですか。派遣だからとか、社員だからとかいう前に、自分の人生くらいは自分で笑顔で生きられるように、そういう人生を生きてもらえるようにお手伝いすることが、僕はタケルに対する恩返しだと思っているんです。そのために、この仕事を続けています。

日下部素晴らしいですね(涙)・・・池川明(いけがわあきら)先生をご存知ですか?
胎内記憶を研究されている先生で、「かみさまとの約束」という映画があるのですが、子供は生まれてくる前に神様と“どのお母さんがいい?”と相談しているそうです。子供がお母さんを選んでいるんですね。
あの世からこの世に生まれたくて順番待ちをしている魂は1万あるそうですが、この世に降りてくるときは必ず自分の目的を持って降りてくるそうです。
子供たちは神様とどんな約束をして、どんなところにいたのか、どんな目的で生まれたのか、胎内ではどうだったのかを3歳くらいまでは覚えている子供も多いそうです。映画の中でも、それを覚えている子供がその話をしてくれているんです。
そして覚えている子供たちに、どんな所だったか絵をかいてもらうと、みんな同じ特徴で共通していることが分かりました。生まれてきて一番最初の目的があるのですが、それはお母さんを笑顔にすることで、その後に自分のやるべき目的に向かうそうです。きっと息子さんもその役割があって、本田さんご夫婦を選んできたのでしょうね・・・。
実は、障害を持って生まれるというのを選ぶ魂は、健常人の何倍もの倍率で人気なんですよ。障害を持って生まれてくる方が、世の中や人を変える力があって、人に徳を積ませられる人なんです。
その何万分の1という待ち状態の中で降りてくるわけですが、誕生日って子供が決めているんです。早産だったり、遅かったりというのも、何がなんでもその時に生まれたいという意志で生まれ落ちるわけで、運命の目的を果たすために選ぶんです。

本田実は池川先生とは弊社で開催していただいている房仙塾という書道教室でご一緒させていただいております。 私もこの家族でなければ、今の私はなかったと思っています。 だから全てにおいて、運命を感じています。

日下部お母さんは自分を責めてしまう方が多いんですが、お母さんがそうしてしまったのではなくて、子供がそれを選んでいるんです。
中絶や流産も、すべて子供は理解していて、その役割で降りてきくるから、絶対恨んでなんかいないんですよね。たとえ一瞬でもお腹に入って流産なら、それは次に生まれる子のためにお母さんに何かを伝えるメッセージがあったり、中絶でも人は悩みながらの決断をするはずなので、その気付きを与える役割だったり・・・胎内では目なんて見えないはずなのに、実は全部見えているそうなんです。
何万分の1の確立で降りてくることが出来たので、たとえ一瞬でも、“楽しかったよ”と感じて帰っていく。池川先生は、産婦人科でお母さんや子供たちにそんなことを伝えているんですよ。

本田雅之

本田親は自分を責めてしまうんですよね・・・。僕もこれを乗り越えるには、5年くらいかかりました。正直、名前も口にすることができませんでしたから・・・。
去年の10月にプレゼン大会に出ようと決めたとき、これだけのことをやったタケルがいて、これを人に伝えることで、どれだけ人が元気になって、どれだけの人に多くのメッセージを残して天国に逝ったのかと思うと、泣いているだけの僕はエゴだなって思ったんです。
タケルの話も泣かずにプレゼンができるようになりたくて、仲間にお願いして付き合ってもらいました。最初はバスタオルを持ちながら何度も何度もこの話をして、今はやっと泣かずに話ができるようになりました。

子供たちが本当に社会で生きるための教育事業を立ち上げたい

本田雅之

日下部本田さんは、息子さんの想いも一緒に、事業をやっていかないといけないですね。

本田本当そうです。有り難いことに事業もやっと前期くらいから上向きになってきて、お付き合いしてくださるクライアントさんも増えてきたので、さらに教育事業を立ち上げたいと思っています。子供たちに対して、本当に社会で生きるための教育というのがどこにもないと感じているので。

日下部若い人のほうが絶対的に能力は高いはずなんですよね。本田技術研究所の小林三郎という方のビジネスセミナーの本やDVDがあるのですが、本田宗一郎の考え方を伝えていて「若いやつをなめるな」「若いやつを信じろ」ということを言っています。年をとればとるほど、頭は固くなるし、自分のやってきたものだけで判断をしてしまうものだって。

本田年をとると排他的になる人が多いですよね。僕らも言われていましたよね“今どきの若いやつは”って(笑)でも自分の価値観と違うから、今どきの若いやつらはって言うんですよね。

日下部その時代に生まれた子達はその時代に必要な子達で、その時代で何かを変える力を持っているんです。でも見失ってしまっていることも確かですから、そこに救いの手を差し伸べて、教育して本人の可能性を広げて、彼らの役割を引き出そうとしていく事業というのは本当素晴らしいと思います。

本田これだけ非正規雇用が増えている傍らで、大手中小企業含めて人材の獲得には相変わらず苦労しているわけじゃないですか。会社の業績が上がらないから良い人材が欲しいって言っているのに、学校卒業して勉強はできたかもしれないけど、上っ面を取り繕ってネームバリューで大手に入ろうとするような依存度の高い子を新卒で入れるわけです。巷には、未経験でもやる気のある子がたくさんいるんですよね。
今は70歳くらいでもピンピン働けるので、40歳だとしても就職に失敗したり早期に退職してしまったような子でも、新卒扱いのように育てて、70歳くらいまで本気で働くように言えばいいだけのことなんです。
要は育てたくないんですよね。経験者が欲しいって言いますが、経験者で巷にいい子が転がっていると思いますか?ってクライアントに言うんです。それより未経験でも本気で頑張りたいという、素直で向上心のある子を入れたほうが価値ありますよって説明しています。
それから、うちは教育をしていますから、レートを下げたりしません。クライアントから“高いですね”って言われますが、うちが高いのではなく、他社が安売りをしているんです。
その代り、うちは成長して社員になっても紹介料はもらいません。あるクライアントはうちの派遣スタッフをどんどん社員にしました。正直経営は苦しかったです。弊社の社員にも「社長、このままじゃ潰れますよ。一度紹介料もらいましょう」と言われました。でも他と同じことをやったら、自分がこの会社を立ち上げてきた意味がない、それくらいならこの会社を潰す!と返しましたよ。だから今とっても幸せです。
今度はお母さんセミナーも始めたんです。子供の教育は僕に任せて、お母さん達の夢をかなえるコミュニティを作ってどんどん元気になってもらえたらと思っています。

日下部ここ(事務所)に貼っている宝地図というのは?

本田これは、うちの社員が作ったものです。最初は宝地図を自分で学ぼうと思って作ってみたのですが、3年後の夢で書いていたことが1か月で叶ってしまい、5年後の夢は1年くらいで叶ったんです。これは凄いと思い、社員と一緒に楽しみながら、作るようにしています。

日下部私はそれを未来日記として作っていました。やはり叶っていますよね~。決断は強ければ強いほど引き寄せの力の波動が起こるんだと思います。

本田うちの社員達は派遣から社員にした子達なんです。だから宝地図を書くというのはいいツールだと思って、一緒に取り組んでいます。

日下部体の自己管理は何か取り組まれていますか?

本田僕は親に健康な体に生んでもらって感謝しているのですが、最近はグルテンフリーを心がけています。お蔭でとても体は調子がいいですね。 あとは、お酒の付き合いが多いので、朝は息子と散歩やランニングをするようにしています。 年齢的にもしっかりした自己管理が必要だと思っています。

日下部そうなんですね。体が悲鳴を上げない程度にお酒の量もコントロールしてくださいね。みなさんのためにも是非大事にしてください。

本田雅之・日下部淑美

フードエリートからひとこと

今の若者は本当の日本の素晴らしい“武士道”を知らずにいるかもしれません。人としてどうなのか?どう生きたらいいのか?自分の人生をより良いものにするために、自分の可能性に気づけると楽しい未来が広がりそうです。みなさんも、宝地図(未来日記)などを活用して、なりたい自分をイメージしてみてはいかがでしょうか。
今回のインタビューで“人としての生き方”を教えてもらったように思います。そして人生の尊さ、儚さも同時に感じました。
たった一つの自分専用の体を有効活用して人生をやり遂げてほしいものです。

会社データ 関連リンク

株式会社アークトゥルス

東京都新宿区新宿2-8-18 バーディートライビル7階

TEL: 03-5315-4851

代表者:本田 雅之

株式会社アークトゥルス

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