BIメールマガジン
【Vol.590】制御性T細胞

おはようございます。Bodyインベストメントの四家よし美(日下部)です。
先日ノーベル賞が発表されました。日本人が二つの部門で受賞しましたね。大変喜ばしいことです。ノーベル生理学・医学賞と、ノーベル化学賞。今日は生理学・医学賞について触れたいと思います。
—————————————————————————-
■制御性T細胞
—————————————————————————-
今回ノーベル賞を受賞したことで一躍有名になった「制御性T細胞」。すでにお勉強している人の中では、とても重要な免疫細胞で、通称”Tレグ”と呼ばれています。レギュラトリーTセルの略です。
免疫細胞は基本的に外的から身を守るために攻撃性を有しています。ですが、ずっと攻撃してしまっては身が危険になります。まして白血球の中には自分を攻撃する細胞も生まれてしまうことが分かっています。
ですが、皆さん元気でいられるのは、そんな攻撃が自身に害を与えないように制御してくれるT細胞があるんです。それが制御性T細胞。免疫の暴走を抑えてくれているのです。
もし”自己免疫疾患”にかかってしまい、免疫の暴走によって自分で自分を傷つけているのであれば、それが制御性T細胞がうまく働いていないからなのです。なのでこの研究は、そんな難病の方に向けた治療に有効な手段になりうる、とても意味のある研究になります。
腸内細菌や腸のお勉強をしている方ならすでに理解されていることですが、実は腸内環境によって、このTレグを増やす働きがあります。それは、腸内細菌によって作り出された「酪酸」という短鎖脂肪酸によるもの。この酪酸によってTレグへの分化を誘導することができると言われています。
腸内細菌が酪酸を作り出すために必要なものは、酪酸を作り出す菌とその餌になる食物繊維です。食物繊維不足は腸内で酪酸を上手に作り出すことができません。食物繊維の中でもイヌリン、フラクトオリゴ糖が有効です。皆さんは摂れていますでしょうか。
実は昔に比べて腸内細菌叢の菌の種類、総数が減ってしまっています。そうなると本来腸内細菌によって作り出せていたものが、作られていないということが起こっています。
人は自分の体内で多くのものを作り出し、体を維持していますが、実はその作り出すものを腸内細菌に頼っているものも多くあるのです。
腸が大事だということは誰でも知っている事実ですが、自分の腸内細菌が本当に必要なものを作り出せているのか、不明なことも多いのも事実です。
例えば女性の更年期以降は、腸内にある菌がいない人は更年期障害に陥りやすいのです。是非しらべてほしいものです。2人に1人しかもっていません。今ではもっと少ないかもしれませんよ。ちなみに私はお陰様で持ち合わせておりました。
多くの腸内細菌の餌はやはり食物繊維。繊維も多義にわたります。多種多様のものからしっかり食物繊維を摂取する食事を心掛けてくださいね。
ノーベル賞、日本人の受賞はやはり嬉しいものですね。おめでとうございます。
—————————————————————————-
■臓活しませんか?
LINE@はじめました ⇒ https://line.me/R/ti/p/%40jmn2917b
—————————————————————————-https://zoukatsu.amebaownd.com/pages/502599/page_201606082045
”臓活”とは、日本の古の叡智の陰陽五行食養生に栄養学、そして持って生まれた先天の性(精)を知り、その人個人にあった真の養生をまなび生き方まで考慮して五臓六腑を活性化させ、人生を豊かに輝かせること。
—————————————————————————-
■著書のご紹介
—————————————————————————-
日下部淑美著書
●「The Japanese Food」(Kindle 英語版)
●「もっと知りたい日本食」(Kindle 日本語版)
●「A型のための病気にならない食べ方のルール」(かんき出版)
●「陰陽五行で体を整える健康ごはん」(マガジンランド)
★ご質問やご意見をお待ちしております。
http://redirect.bodyinvestment.jp/gpu/r.g?gpid=uIHDDsynaLBBAPR43








コメント
コメントはまだありません