地域のホームドクターとして患者さんの心に寄り添える診療を

あおばファミリークリニック 院長

赤松 秀樹

大学病院で外科医を務めた後、開業医となった赤松先生。地域の人達のために幅広く診療体制を整え、往診にも対応。休憩時間にはマラソンを欠かさないスポーツマンでもある先生に、医師としての思いを伺いました。

大学病院とのネットーワークと幅広い診療体制

赤松 秀樹

赤松 秀樹(あかまつ ひでき)

あおばファミリークリニック 院長
大学病院で外科医を務めた後、三郷で「あおばファミリークリニック」を開院。2012年に内科診療に加え「呼吸器科」「循環器科」を増やし、新たにメンタルケア外来も立ち上げる。
開院当初からハッピーマンデイの休日診療や夜間電話応対など、マラソンで鍛えた体力で地域に根ざした愛されるクリニックを運営。

日下部先生はなぜ医師を志したのでしょうか?

赤松読書が好きでしたので、本から医者の仕事に興味を持ちました。
動物も好きで、獣医になろうと思っていたのですが、両親から「動物より人間を救いなさい」と言われ、医者になることを決意し、大学病院時代は呼吸器外科で肺を担当しました。

日下部呼吸器外科に進んだ理由はなんですか?

赤松ただ薬を出すだけの内科よりも、体力的にも大変な外科医に興味を持ちました。外科の中でも肺心臓外科や脳外科が大変だと言われていますが、体力には自信があり、脳よりは肺心臓に興味がありましたので、呼吸器外科の道を選びました。
山登りが好きだったので、大学時代はワンダーフォーゲル部の友人と一緒に山を登ることも多く、自分の体力を確かめようと1週間一人で山籠もりをしながら、南アルプス全山を縦走したこともあります。

日下部すごいですね。確かに赤松先生は運動をされている風貌ですが、今はどんなスポーツをされているのですか?

赤松マラソンをしています。東京マラソンにも参加し完走しました。完走できるのは日常のトレーニングのおかげです。

日下部クリニックを開院するまでの経緯を教えてください。

赤松陰の仲人にあたる先生が「あおば小児科」というクリニックを経営していたのですが、体調不良で閉めることになり、その前に一緒に運営してもらえないかというお話をいただきました。
大学で外科をやっていくつもりでしたが、地域医療にも興味がありましたので、12年前に一緒に運営を始めました。

日下部この場所で始めたのですか?

赤松ワンブロック先の別の場所でしたが、そこを引き払いこの場所になりました。
ここはもともとドラッグストアが入っていた場所で、最初は広いと思いましたが、やってみると今では足りないくらいです。

日下部小児科から始まったとのことですが、専門ではない分野でのスタートに苦労はありませんでしたか?

赤松大学病院に足を運び協力体制をお願いしていたので、皮膚科の先生から始まり、小児科の先生にも来てもらえるようになりました。

日下部珍しいですね。一般的なクリニックで診療科を拡張するところはあまりないように思います。

赤松そうですね。大学病院に長く在籍していたことで人脈もありましたので、協力してもらえる体制が整ったことも理由の一つです。

日下部大学病院の人脈は心強いですね。クリニックの特徴や、他のクリニックと差別化できる点を教えてください。

赤松一つはお茶の水にある東京医科歯科大学やその他多くの医療機関とのネットワークがあること。そして緊急の検査もある程度できる体制を整えていることです。
また当クリニックは内科、小児科、皮膚科に加え、整形外科の診療も大学時代の同期に担当してもらっています。更に月1回、メンタルケア専門外来も実施していますので、患者さんにとっては利便性の高いクリニックだと思います。ちなみにメンタルケア専門外来は予約制ですが、その他の診療科目は予約制ではありません。

日下部予約制ではないクリニックは最近少ないですね。こちらのクリニックの待合室は居心地が良いので、患者さん同士のコミュニティの場になってしまいそうです。往診もされているとのことですが?

赤松患者さんが高齢になり、通院ができなくなった場合は、出来る範囲で往診もしています。

あおばファミリークリニック外観

日下部患者さんからすると有難いですね。先生は紙のカルテにこだわっているそうですが、その理由を教えてください。

赤松少しでも情報を書き留めておくことが、気づきにつながることもありますので、紙のカルテを使っています。紙カルテと同じように電子カルテに盛り込むことが難しく、終わってから入力する必要もありますので、残業も増えてしまいます。ただ、保管のスペースは必要になりますが(笑)。

GW中に息子が皮下出血。検査体制がなければ危なかった

日下部淑美

日下部 淑美(くさかべ よしみ)

BODY INVESTMENT代表
フードエリート / 真実の予防医学食研究家 / 管理栄養士

プロフィール

日下部息子さんが白血病を経験されたようですね。

赤松3年前になりますが、今は完治しています。
ゴールデンウイークに入る手前でしたが、息子の足に皮下出血があり、少し心配だったため血液検査をしました。通常1万の白血球が10万になっており、検査会社からもすぐに大学病院へいくように促されました。
すぐに入院治療できたので良かったですが、これがGW中でのことだったら危なかったかもしれません。

日下部ご本人は体調が悪いと感じていたのでしょうか?

赤松テニスも普通にやっていましたし、本人は元気でした。ただ、なんとなく変だと思ったのでしょう。私もたいしたことはないだろうと思いつつも、心配だったので採血してみて良かったです。

日下部普通の人ならきっとそのまま放置してしまいそうですね。連休前と後で1週間検査が遅れるとかなり状況が違ってきますか?

赤松はい。1日単位で変化します。当日は白血球が10万でしたが、翌日には15万に。血小板は通常10万以上ですが、1〜2万まで下がっていました。こうなると出血が起こり痣ができます。
もしその出血が脳で起これば脳内出血で命とりになります。

日下部具合が悪いと感じたときには、進んでしまっている可能性もあるということですよね。

赤松出血がなければいいですが、連休があると1週間も検査ができない状況になります。連休直前の不調は怖いですね。

日下部大学病院は連休でも血液検査などはしてくれるのでしょうか?

赤松基本的に大学病院は紹介制なので対応してもらえません。うちのクリニックは、簡易的な血液検査ができますので、急な場合でも検査結果を出すことができます。携帯電話も常に持っていますし、もし何かあれば連絡が入る体制をとっています。

日下部素晴らしいですが、どこにも行けないですね・・・マラソン中も携帯所持ですか?(笑)

赤松流石にマラソンのときは走ることに精一杯なので、携帯は持っていません。休みは取るようにしていますよ。

日下部昼休みに往診に出かけることもあるようですが、休憩は取れていますか?

赤松はい。週に2回程度ですが、午前の診療終了後、6.5㎞を50分くらいかけてジョギングし、戻ったらシャワーを浴びてランチを取り、15時からまた診療をしています。

日下部仕事の合間にその距離を走れるのはすごい体力ですね。

赤松それが自分のリズムになっているので、逆に走らないと調子が悪いですね。

日下部何か他にも運動をされているのですか?

赤松テニスをやっています。テニス歴が一番長いですね。妻はテニスコーチをしていて、妻が教えているテニスクラブに私が入会したことから知り合いました。妻はテニスで国体まで出ていて、テニスクラブでレッスンをしています。

赤松 秀樹

日下部他に健康面で取り組まれていることがあれば教えてください。

赤松体重管理には気を使っています。それから夜11時に寝て、朝の6時に起きています。寝ないと日々の診療に支障が出ますので、睡眠はとても大事ですね。

重症な病気を見落とさないことが医者の使命

日下部淑美

日下部先生のように自己管理がしっかりできている方はなかなか少ないと思いますが、先生のようなお医者さんが患者さんに生活習慣に関して注意を促すと改善されますか?

赤松まあ出来ていない人がやってきますから(笑)。休日は何をしているか聞くと、だいたいゴロゴロしていると言いますよね。土日のどちらかは体を動かすように言いますが、なかなか行動に移すことが難しいようです。

日下部生活習慣病の薬を卒業される方はいらっしゃいますか?

赤松ごく一部ですが、しっかり改善に取り組まれている方は薬を卒業されていますね。変われない方は悪化しないように指導しています。

日下部高齢者の患者さんも増えていますか?

赤松増えていますね。10年前は問題なかったのに、認知症になる方が増えています。薬で治るものでもありませんから、こればかりは難しいですね。
ここに来ている患者さんの最高年齢は105歳、次が100歳です。今は往診となりましたが、105歳の方は100歳までは自分で歩いて通院されていました。

日下部それは凄いですね。往診で診てもらえるのは安心ですね。なんだか昭和の風景を見ているようです。昔はもっと地域にお医者さんが根付いていて、街の皆さんの体調を把握していた気がします。

赤松私は校医として近くの小学校で検診もしていますので、子供達の顔も知ってしますし、昔と近い体制を作れていると思います。

日下部どの病院に行けば良い先生と出会えるか分からないので、お母さんたちも安心ですね。患者さんの顔も見ずに、薬を出して終わりという医師もいますから。

赤松色々な状況がありますからね。私もただの風邪の場合は、薬を出して終わりということもあります。
私達の仕事は、風邪のように思えて実は重症だという患者さんを見つけることです。中には咳も出ない肺炎もありますし、お年寄りははっきりと不調を言えないこともありますので、ただの風邪であればそこに時間をかけていられないというのも事実です。

日下部なるほど。そう説明されると納得できますね。重症な患者さんに時間を割くというのは大事なことです。それは患者さんが診察室に入ってきたときに感じるものなのですか?

赤松そうですね。なにか変だなと長年の経験で感じます。どの患者さんも同じように診察すると、重症な患者さんを見落としてしまう気がします。

あおばファミリークリニック待合室

日下部先生が開業された当時と比較して、病気の傾向に変化はありますか?

赤松大きな違いはありませんが、街のクリニックではなかなか出会わないような難病が見つかったこともあり、難病に罹患する確率は増えているように思います。
“これはただの不調ではない”と思えたのは、大学病院での外科の経験があったからですね。

患者さんから情報を引き出すコミュニケーション能力が大切

赤松 秀樹

日下部医師の醍醐味とはなんでしょうか?

赤松難しい手術で患者さんを助けることができたときや、見落としてしまいがちな疾患を見つけられたときは、本当に医者になってよかったと思います。

日下部外科医の頃とクリニックを開業してからで、患者さんとの向き合い方に違いはありますか?

赤松外科医は会話が苦手な人が多く、それを理由に外科医になる方も多いですが、開業医は患者さんと会話をしながらおかしな点を見つけ、検査〜治療をしていく必要があります。ですので、患者さんとのコミュニケーションがとても大切になります。

日下部これからの展望があれば教えてください。

赤松開業したときの目標は現時点ではほぼ達成できました。あまり幅を広げてしまとコントロールが難しくなるので、現状を継続維持できるようにしていきたいです。
ただそのためにも、より患者さんの利便性が上がるように、医師の手配や曜日のサイクルなどを調整しながら充実を図っていくつもりです。

日下部開業医として、これから独立を志す医師の皆さんにアドバイスはありますか?

赤松重篤な病気を見落とさないことが大事です。そのためには、一度の診療で終わりにせず、次回の来院を勧め、疑問が残れば大学病院を紹介するなどして、曖昧なままにしないことですね。
私も他の医師がつけたカルテを確認して、気になることがあると、改めて患者さんを診ることがあります。その結果重篤な病気を見つけられた経験もありますので、一人だけで全てを判断しないことも必要ですね。

日下部一人で開業となると難しいかもしれませんが、連携は大事ですね。それから患者さんから情報を引き出すコミュニケーション能力も必要ですね。

赤松外科では必要としていなかった能力ですが、今は必要性を感じています。

日下部今日は貴重なお話をありがとうございました。

赤松 秀樹・日下部 淑美

日下部淑美からひとこと

人はこの世に生まれた一番の目的が、“人の役に立つ”ことだと言われています。
人の役に立ったことで自分も幸せになれるのかもしれません。
赤松先生は日々患者と向き合い、多くの命を救い続けています。毎日が達成感であふれているような穏やかで優しい表情でした。人は日々の充実感が生き様になるのだと感じるインタビューでした。
仕事は“戦”に例えられることもありますが、自分の出来ることに全力を尽くし、確実に取り組む姿勢は“戦”とは違う雰囲気なのだと知りました。

会社データ 関連リンク

あおばファミリークリニック

埼玉県三郷市戸ヶ崎2-286-1

TEL: 048-955-8621

代表者:赤松 秀樹

あおばファミリークリニック

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