感謝されてあたりまえの職業。求められた仕事を丁寧に取り組んでいく

辻山・五十嵐法律事務所 弁護士

辻山 尚志/五十嵐 里絵

共同で弁護士事務所を立ち上げ、仕事も常に2人一緒に対応する辻山・五十嵐弁護士。男女パートナーならではの強みや、お客様に徹底して寄り添う共感力、そしてお互いの信頼関係についてお話しを伺いました。

パートナーは仕事に対するスタンスや価値観が同じであることが大事

辻山 尚志

辻山 尚志(つじやま たかし)

早稲田大学、青山学院大学法科大学院を卒業後、平成21年に弁護士登録。法律事務所勤務を経て、同僚だった五十嵐里絵とともに弁護士事務所を設立。戦略的・創造的な視点で冷静に先を見通し、いかなる状況であっても、お客様を最善の結果に導くことができるよう心がけている。

日下部二人で共同経営をはじめたきっかけを教えてください。

辻山勤務していた事務所が一緒で、僕が独立するタイミングで五十嵐に声をかけて、一緒に独立することになりました。

五十嵐弁護士は司法試験合格後、どこかの弁護士事務所で勉強して修業を積み、いずれ独立していくという流れになるのですが、勉強中の弁護士を居候弁護士、略して“いそ弁”といい、そのいそ弁先が一緒でした。弁護士になる人は基本的に独立意識が高い人が多いですね。

辻山美容師さんと同じで、少しずつ自分にお客さんがついて、いつか独立して自分の店を持つという感じです。

日下部一人で独立する方が多い中であえて二人、しかも男性と女性の組み合わせで独立しようとした理由は何でしょうか?

辻山以前の事務所でも二人でパートナーとして仕事をすることが多く、その時の相性が良かったこともあります。方針などはもめることもありますが、仕事に対するスタンスや価値観が似ているので、やりやすいんですよ。

五十嵐弁護士は、人と人が係わる仕事なので、一緒に仕事をするパートナーは考え方が近くないと、いい仕事ができないと思っています。前提となる価値観や世界観があまりにも違うと、問題の解決にも支障が出てしまいますから。

辻山いつも二人でタッグを組んで案件に取り組むやり方は珍しいかもしれませんが、お互いにチェックし合うため、ミスがおこりづらいことや、念入りに話合うため、一人よがりの考えに傾かず、スムーズに問題を解決できることが多いですね。

五十嵐共同名義の事務所は結構ありますが、連名とはいえ、弁護士それぞれが一人で案件に対応するところが一般的です。要は経費を共有しているだけで、私達のような収支共同というのは本当に少ないと思います。

日下部男性と女性では、どうしても考え方が理解しあえない部分があると思うのですが、そういう側面からも男女ペアの弁護士さんというのは頼もしく思えます。

五十嵐 里絵

五十嵐 里絵(いがらし りえ)

東京大学卒業後、新聞社にて記者として勤務。記者としての仕事に疑問を感じ、横浜国立大学法科大学院を卒業後、平成22年に弁護士登録。法律事務所勤務を経て、同僚だった辻山尚志とともに弁護士事務所を設立。寄り添う共感力、自由に考える創造力、粘り強い行動力でお客様の最良のパートナーを目指す。

五十嵐それはありますね。やはり私は女性に甘くなりますし、辻山は男性に甘くなりますので、お互いに補完しあい、どう考えるのがよいか、双方の立場でバランスを保つことも多いです。

辻山お客様からも二人で対応したことに感謝されたりします。

日下部それはお二人の強みですね。

五十嵐ただ、もともとそれを狙って男女で組んだわけではなく、結果としてそうなったという方が正しいです。自分が一緒にやるなら、人間として信頼でき、一緒にいても嫌なところを感じさせない人が良いと思っていました。
例えば、その人の体臭だったり、散らかす癖があったり、小さい苦痛ってありますよね。お金も関係してくるので、最悪裏切られても許せる相手。その人が裏切るときは、よほど困っているんだと思えるくらい信頼できる相手と仕事をしたいと思っています。

辻山僕もお金の価値観が同じというのが大きいですね。料金設定や、仕事に対する熱意や誠実さは人それぞれなので、例えば書類を1枚書くにしても、手を抜く人は抜いてしまう。そういう部分で価値観が違ってくると、日々の仕事を一緒にはできません。誠実に一所懸命取り組むスタンスが同じということが大事ですね。

五十嵐以前までは弁護士報酬に規定があり、料金が一律だったのですが、今はそれがなくなり、同じ内容の案件でも弁護士によって10万~100万と報酬に差が生じます。お客さんにとっては、妥当な金額かどうか自分では判断できないと思いますが、弁護士の仕事はフルオーダーメイドで定型的な仕事ではないんです。それでも私達は二人で見積金額を出すと、ほぼ同じ金額になります。

新聞記者から弁護士に。考え方はグローバルに活動はローカルでありたい

日下部淑美

日下部 淑美(くさかべ よしみ)

BODY INVESTMENT代表
フードエリート / 真実の予防医学食研究家 / 管理栄養士

プロフィール

日下部弁護士さんでも得意にしているものがあると思うのですが、お二人の得意分野はなんでしょうか?

五十嵐得意分野がはっきりしているところも多いですが、私達はどんなことにも積極的に取り組ませていただいています。独立してまだ5年ですので、何かに特化する考えは今は持っていないですね。

辻山現状の業務内容からすると、企業と個人のお客さんが半々くらいになります。企業のお客様は、日々の業務内容や、取引の仕方等を把握していないと、いざというときに対応が難しくなるため、スポットではなく顧問契約をさせていただきますが、訴訟などにならないように予防することも大事な仕事になります。

日下部弁護士になるには司法試験に受からないといけないですし、一般的にはハードルの高い仕事になると思いますが、あえて弁護士になろうと思った理由はどんなことですか?

辻山僕はもともと自営思考で、会社員になるような感覚が無かったんです。母が会計士ということもあり、自分で何をしようかと考えたとき、弁護士という候補が浮かんできたという感じですね。今は裁判官になっている妻に影響を受け、司法試験に興味をもったということもあります。

五十嵐私は高校生の頃から、社会や世界を良い方向に変えたいと思っていて、大学では政治システムや国家システムはどうあるべきかを考えていました。大学卒業後、新聞社に入り社会を良くしようと思ったのですが、理想と現実の違いもあり、やめてしまいました。
そこから自分に合っているものはなんだろうと悩んだ末、大きなシステムやマクロに考えて世の中を変えていくのは自分の器ではないと思ったんです。
元々、私は正義や清らかなことが好きで、人に対しても”お金のためにやっているのではない”とハッキリ言えるような自分でありたいと思っていたので、20代後半から弁護士を目指しました。試験は7回くらい受けましたね。

日下部新聞社時代に感じたこともいろいろあったのですか?

五十嵐新聞社では事件を取り扱って、情報をかき集めて、記事を掲載して終わりです。でもその事件の被害者はこれからどうなるんだろう?そこからどう立ち直っていくんだろう?経済的なことは大丈夫なのか?など・・・そんなことばかり気になって、こういう困っている人達を助けることも大事ではないかと思ったんです。
人にはそれぞれ役割の器があります。私は考え方はグローバルであった方が良いと思いますが、活動はローカルが良いと思っています。

日下部先ほどもおっしゃっていましたが、弁護士は相手に合わせてフルオーダーメイドで仕事をしますからね。

五十嵐最後までお客様と付き合い切るというのがとても大事なことだと思います。その責任感というのが好きで、自分にも弁護士という仕事は合っていると思いますね。

弁護士は常に敵になる存在がいる職業
メンタルが強くなければやっていけない

辻山 尚志

日下部ドラマの見過ぎかもしれませんが、真実を追求するあまり、脅されたりすることはないのですか?

辻山全くないとは言えませんが・・・弁護士は、常に敵になる存在がいるという職業なので、そういうことも仕方のないことなのかもしれません。

五十嵐ある意味、お客さんを恨むことから弁護士を恨むことに意識をそらせることができるのも弁護士の仕事の一つで、だからこそ弁護士に頼む意味があるのだと思います。

辻山実際にそういう経験に耐えられずドロップアウトしてしまったり、転職してしまう方もいるようです。

日下部メンタルが強くないと厳しい仕事なんですね。

五十嵐相当強いです。鈍いというのと紙一重なのかな?(笑)70歳くらいになったら、何が起こってもまったく驚かないと思いますよ(笑)。

日下部どんなに辛いことがあっても、翌日も現場に行かなければならないこともあると思いますが、そのメンタルの整え方などはありますか?

辻山そういう意味でも二人で仕事ができるのは大きいですね。守秘義務があるので、他人に仕事の話はできませんが、パートナーとして二人で話ができるのはとてもありがたいです。運動もいい気晴らしになっています。

五十嵐あとは、頭を空っぽにするのは難しいので、余計なことを考えずに済むよう、ちょっとだけ頭を使うスマホゲームなんかは気分転換になります。昔は本を読んだりもしたのですが、特に小説は感情移入してしまうし、音楽も歌詞にメッセージ性があるとダメなので、クラッシックがいいですね。私はバッハが気に入っています(笑)
人の気持ちと気持ちの捻じれの狭間にいたりするので、一度人の気持ちから離れるというのが、私の場合必要みたいです。

日下部問題を解決するには、直感的な感性で点と点を結ぶことが必要だったりすると思いますが、日頃感覚を研ぎ澄ませるコツはありますか?

五十嵐私は睡眠が大事だと思っています。睡眠が足りないと頭が冴えないですから。

日下部睡眠はどれくらいとっていますか?

辻山僕はあまり寝てないですね。平均4,5時間くらいかな。若さなんでしょうか(笑)楽しくて寝るのが勿体なくて・・・朝に後悔しますけどね(笑)

五十嵐私も1年前までは無茶していましたが、今は6時間は寝られるように頑張ってます。

日下部働き盛りの人は、気合いでなんとかなってしまうようですが、そのまま続けるとある程度の年齢で体調を崩すなんてこともあるので、気をつけたほうがいいですね。
仕事でも体力勝負になることがあると思いますが、お二人が健康面で気を付けていることは他にありますか?

辻山・五十嵐実は私達は健康話が好きで、会話の6割は健康の話をしています(笑)

日下部たとえばどんな話をされているのですか?

五十嵐ついさっきまで基礎代謝の話をしていました(笑)

辻山普段はお風呂にゆっくり入るようにしています。半身浴しながら映画を1本観てしまったりするので、そのせいで睡眠が減ってしまうんですけど(笑)

五十嵐二人でいると食生活や健康面でも刺激し合っているというか、相手の眼があると変なものを食べられないというのはあります。シュークリームを食べたいけど、相手に何か言われるかもしれないと思えば我慢出来たり・・・。彼の目がなかったら、私はたぶんポッキーとか一箱食べてしまうかもしれないです(笑)
カップラーメンなんかも若いころは大好きでよく食べていましたが、食べなくなったら食べたいと思わなくなりましたね。

日下部昔はカップラーメンを食べていたんですね(笑)

五十嵐うちは親が厳しくて、カップヌードルはもちろん、清涼飲料水も飲ませてもらえませんでした。大学生で初めてカップヌードルを食べたとき、“こんなに美味しいものがあるんだ”って感動したのを覚えています。毎日これでいいやって思っちゃいましたね。
私の大学時代の友人は、私がジャンキーなものばかり食べている印象しかないと思います(笑)好きなだけ食べたら、もう満足して今は全く食べないですが(笑)

五十嵐 里絵

辻山僕の家はコーラが禁止でした。その反動で今はビールが大好きになっていますが(笑)ちなみに今の課題は、夕方の小腹が空いたときにどうするか?なんです。

五十嵐その時間帯は魔の時間帯なんです(笑)私は結構料理が好きなので、来年からスープを作っておこうと思っています。

日下部それはいいですね。具や味付けを工夫すればいろいろ楽しめますよね。

相性は大事。一時でもお客様が元気になって笑顔を見せてくれたら嬉しい

辻山 尚志・五十嵐 里絵

日下部これからの二人の弁護士としての未来像を教えてください。

辻山今までもご縁が繋がってお仕事をさせてもらっているので、そのご縁に感謝して、求められた仕事を丁寧に取り組んでいきたいと思っています。。

五十嵐自然な形で新しい何かが見つかれば、それにも取り組んでみたいと思っていますが、今は目の前のこと一つ一つを大切にしていきたいと思っています。

日下部『ありがとうの奇跡』(小林正観著)という本にも、自分が求めるのではなく、頼まれた事を一生懸命に取り組むことの大切が記されています。
自分に相談してくれてありがとう、喜んでくれてありがとうと、すべてに感謝しながら与えられたものごとに取り組んでいると、奇跡が起こっていくという内容です。
成功の法則のように、まず目標を設定するというものではありませんが、必要なタイミングで必要なことが用意されていく・・・お二人はまさにそんな仕事のやり方をされているのだと感じました。

五十嵐そうですね。確かにそのようなイメージです。

日下部弁護士をしていてよかったと思うことや、弁護士冥利に尽きると感じるのはどんなときですか?

辻山弁護士さんを何件も周って、最後にうちにきて問題が解決できたと言ってもらえることがあるのですが、そういうときは素直に嬉しいですね。

五十嵐弁護士は困っている人を助けることが仕事なので、感謝されて当たり前の職業だと思っています。ですから感謝をされたことをモチベーションにはしないようにしています。決して自分の手柄ではないということです。逆に感謝されなかったときこそ心に留め、それをモチベーションに変えていくような感覚を持っています。
私が嬉しいと思うときは、元気になって笑顔で帰っていただいたときですね。まだ問題が解決できているわけではないのに、関係ない世間話で笑顔になってもらえたりすると、自分たちと相性が合って良かったと嬉しくなります。結構トーク術も学んでいるんですよ(笑)やはり一緒にいる間に一度は笑顔になってほしいと思います。

日下部最後にお相手の良いところをそれぞれ教えてください。

辻山一番は仕事に対してとても誠実なところですね。この仕事は見えにくく分かりづらい仕事ですが、手を抜くことを一切せず、労力を惜しまないところが素晴らしいと思います。あとはお客さんを好きになろうと努力しているところですね。

五十嵐彼はルールや自分が言ったことに対して、とてもフェアなんです。一度言ったことは忘れないし、フェアな結論に気持ちを添わせることが出来る。私はすぐ喧嘩腰になりますが、彼は感情の起伏が穏やかというか、大人の余裕があり、優しさを持ち合わせています。

日下部お二人ともそれぞれの良いところを認め合い、弁護士として必要なものを持ちあってお互いを補完しあっているんですね。

辻山共同経営の場合、過去に一度も一緒に仕事をせず、友達同志で始めてしまうと失敗しやすい。我々は一緒に仕事してきた経験があるので、ここまで上手くやれているのかもしれませんね。

日下部そういうパートナーと出会えたことは素晴らしいですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。

辻山 尚志・五十嵐 里絵・日下部淑美

フードエリートからひとこと

野球選手のイチローさんの名言「夢や目標を達成するただ一つの方法は、小さいことを積み重ねること」を思い出しました。
人が見ていないところで、どれだけ誠実に、どれだけ努力し、どれだけ取り組んだのかが、見える結果となって現れる。そんなことを改めて感じました。
みなさんは、今を懸命に生きてますか?

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代表者:辻山 尚志 / 五十嵐 里恵

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