働くママが帰宅した子供に「お帰り」と言える環境を作っていく

株式会社Capybara 代表取締役

山﨑 恵

子育てと仕事の両立に悩んだ経験をもとに、子供と一緒に過ごしながら仕事ができる新しい仕事スタイル“ママ職”を立ち上げ、多くのママと企業の架け橋になっている山崎社長。”全世界の子供のママになりたい”というその想いとは?

子供が家に帰ってきたときに「お帰り」と言える環境を作りたかった

山﨑 恵

山﨑 恵(やまざき けい)

株式会社Capybara(カピバラ)
自身の子育てと仕事との両立に悩んだ経験をもとに、子供と一緒にいながら仕事ができたら!!育児と仕事が共存できたら!そんな思いから“ママ職”株式会社Capybaraを設立し、現在は“秘書ママ”として多くのママと企業の架け橋になっている。

日下部ママ職とはどのようなものなのでしょうか?

山﨑ママ職は子供を持つ母親の皆さんにWEBサイトから会員登録をしていただき、在宅でお仕事をしていただくサービスです。現在登録人数は2100人を超えました。具体的には事務代行やセミナーなどのバック業務、受付業務などのお仕事が多いです。

日下部企業からお仕事をいただいてくるのが株式会社Capybaraさんの役目になるわけですね。現在、2100名のママが登録されているとのことですが、どうやって集めているのですか?

山﨑4年前に会社を設立し、当初は広告も利用しましたが、現在はネットが中心です。設立当時は「子連れ 仕事」をキーワードにしているところが他になかったようで、検索で上位に掲載されたのがきっかけです。きっと男性のSEO業者さんが思いつかないようなワードだったのだと思います。

日下部なるほど、ママ目線ならではのキーワードですね。会社のスタッフは何名くらいいらっしゃるのですか?

山﨑現在3名のスタッフがおりますが、基本的には在宅で仕事をしてもらっています。在宅でも問題なく仕事が回りますので、それぞれが動きやすい形で取り組んでもらい、週に1~2回顔を合わせて打ち合わせをしています。スタッフ全員の子供の数を合わせると10人になるんですよ(笑)

日下部こちらの事務所は子連れもOKなんですね。そもそも4年前にこのお仕事を始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

山﨑今私には7歳と5歳の子供がおりますが、最初の子供を産んだとき、3歳までは子供と一緒に過ごそうと思っていたのが、1歳でもう仕事がしたくなってしまい、子供を保育園に預けるようになりました。でも子供がなかなか保育園に慣じめず、毎朝泣かれて・・。どんなに長い子供でも3週間で落ち着くと言われていたのですが、うちの子供は3ヶ月たっても毎朝泣き続けていました。そのうちに、子供に辛い想いをさせている自分に対し、“私は何のために仕事をするんだろう?”と自分を責めるようになってしまいました。
結局、下の子供を妊娠して仕事を辞めたのですが、ノマドワークが流行っていたので、子供と一緒にいてもなんとか仕事ができるんじゃないかと考えてたところ、親友が妊娠して暇にしているのがきっかけで、一緒に起業することになりました。
私自身も母子家庭だったので、家に帰っても一人ということが多く、寂しい想いもしましたが、母が仕事している姿にも影響を受けましたので、子供が家に帰ってきたときに「お帰り」と親が言える環境を作りたいという想いで起業したんです。

日下部ご自身の経験もあって、他の子供達にもそんな寂しい想いをさせたくないという想いなんですね。

山﨑はい。でも、ママが働くのはとてもいいことだと思っています。私自身、歯医者だった父からは「医者か歯医者になれ」と言われていて、夢なんかみたってしょうがないと子供ながらに思っていましたが、専業主婦15年しかしたことのない母がビジネスで成功したことで、人はなりたいものになれるという可能性を見せてもらいました。

日下部随分現実的な考え方をする子供だったんですね(笑)

山﨑そうなんです(笑)でも、母がそんな風に変わっていったので、人生は分からないもの・・と思えるようになりました。

日下部山崎さんもサプリメントの販売代理業務で、300人くらいの組織を作ったと経歴にありましたが。

山﨑 それだけで普通に生活は出来ていたのですが、そんなときにメキキの会と出会いまして・・。

日下部淑美

日下部メキキの会は先日私も初めてゲストで参加をさせていただきました。メキキの会との出会いは山﨑さんにどんな影響を与えたのですか?

山﨑母のこともあり、それまでの私は夢を追いかけるだけでした。夢には限界があって、自分のああしたい、こうしたいという発想だけだと思うんです。でもメキキの会で取り組んでいる“志”というのは、社会のために何をしたいのかが軸になるので、ブレない自分になることができました。
今の事業も”社会貢献したい、自分と同じような想いのママ達を助けたい”という想いでやっています。
実は起業した頃はすごく大変で、2年間、自分のお給料は無しだったんです。しかも途中でシングルマザーになってしまい、むしろ借金が膨らんだという(笑)

日下部そうだったんですか?離婚は大変ですよね。メンタル面で仕事の足を引っ張てしまいそうですが、大丈夫でしたか?

山﨑はい。それでもやめようと思ったことは一度もなくて、これは私の使命なんだと思って疑いませんでした。そうやって一所懸命取り組んでいたら、志や使命に共感してクライアントさんをご紹介してくださる方が増えていきました。いまのクライアントさんはすべてご紹介いただいたクライアントさんなんですよ。

日下部今はお子さんと一緒にいられる時間も作れていますか?

山﨑それが今年に入って私も邁進しているので、なかなか子供との時間が取れなくて・・・。
でも、小学校が目の前なので、子供が学校終わったらこのオフィスに帰って来られるようにしています。ここで打ち合わせしていても、脇で子供が宿題やったり遊んだりしていますよ(笑)

日下部きっとお子さんはそんな頑張っているお母さんを誇りに思っているでしょうね。
以前インタビューさせていただいた池川明先生は、子供はお母さんが笑顔でいてくれるなら、働いていても家にいてもどちらでもいいんだとおっしゃっていました。家にいてヒステリックになるくらいなら働けばいいし、働いても“あんたのために働いているんだから”と愚痴をこぼすくらいなら働かないほうがいい・・・どちらにしてもお母さんが笑顔でいてくれれば子供はそれが一番なんだそうです。

山﨑池川先生は、メキキの会でも登壇してもらったことがあり、ご一緒した経験があります。

自分の夢を抑えているママ達。ママにだって可能性があることを伝えていきたい

日下部淑美

日下部 淑美(くさかべ よしみ)

BODY INVESTMENT代表
フードエリート / 真実の予防医学食研究家 / 管理栄養士

プロフィール

日下部事業をはじめた当初は苦しい時期だったようですが、何かその当時のエピソードありますか?

山﨑最初の頃は、使命感に駆られていたため、仕事を取り過ぎてママがパンクするということがありました。中核だった初期メンバーが半分くらい辞めてしまい、残りの半分のメンバーも仕事量をセーブしたいという感じで・・。もちろん残ったメンバーで仕事はやり切りましたが、受注しすぎてもママがパンクするということを学びました。
どの経営者の方もそうだと思いますが、従業員が辞めるというのが精神的に一番きついですね。それは会員のママであっても同じで、一緒に働いているメンバーが辞めてしまうと、仕方のない理由であっても、ショックが大きいです。

日下部そうですよね。人の問題はどの企業もつきまとうことだと思いますが、そのような場合の対策を何かとられているのですか?

山﨑最初の頃にこのような経験をしたので、チームで仕事を回すということをやっています。一人だけに負担がかからないようにし、仕事もチェック体制を設けて、何かあればすぐに代わりの人が対応できるようにスタッフが随時状況を把握するようにしています。

日下部みなさん在宅ということは、見知らぬ方とチームを組むことになると思いますが、コミュニケーションはどうされているのですか?

山﨑チャットでグループを作り、同じチームの皆さんで自己紹介をしてもらいます。自己紹介では子育ての苦労や将来の目標等をお話してもらうので、お互いが親近感を持てるようになり、仕事の情報共有もスムーズにできるようになります。

日下部みなさんどんな夢を描いているんですか?

山﨑いろいろですが、マイホームや子供のためという方が多いですね。

日下部ご自分の夢というより、家族の夢ですね。

山﨑もちろんそれが悪いわけではないのですが、自分の夢を抑えている方が多いので、自分たちにも可能性があることを伝えていきたいと思っています。
“予祝”という言葉をご存知でしょうか?“予祝”は予め祝うという意味ですが、日本人は盆踊りや、お花見など、まず豊作を祝うことを“予祝”としてやっていた文化があります。
ソフトバンクの孫さんは、大きなプロジェクトを始める際に、先に「やったー!」と言いながら喜び祝うそうです。また野球の長嶋さんは、試合前に新聞に “長嶋ホームラン”という見出しを書いていたそうです。
この予祝は願いを叶える力になるということで、予祝を広めることを目的とした「予祝会」という会を毎月やっています。

日下部まさに宇宙の法則ですね。

山﨑予祝日記というのを書いているのですが、たとえば私の場合、10年後カフェで若い女の子たちが当たり前にママ職の話をしているというシーンをイメージして、10年後にタイムスリップして日記を書いて先に祝うんです。
ママ職をインフラにすることが夢なので、そういうイメージを予祝日記に書くことで、潜在意識に刷り込まれて願いが叶うようになるのですが、色をつけたり写真を貼ったりして、子供達も一緒に楽しめるので、ママ達に向けて予祝会をやっていきたいと思っています。

日下部素晴らしい取り組みですね。現在、事業は安定しているのですか?

山﨑業務内容は従来の事務代行業務で変わりませんが、今年の4月に“秘書ママ”というサービス名をつけたところ、事業主さんからの依頼が5倍くらい増えました。
今は“秘書ママ”の事務局や、ママ達の仕組みをどうすれば一番良い形にできるかを模索しているところで、これから更に拡大していくために、どうしていくかを考えるタイミングだと感じています。

日下部登録されたママ達との面接もされるのですか?

山﨑仕事によっては面接をする場合がありますが、まずはスタート段階の仕事をやっていただき、スピード感やレスポンス、コミュニケーション力をみさせていただきながら、次の仕事を決めていきます。

日下部では登録はどなたでもできるんですね。一般的な企業の事務業務以外に、どのようなお仕事があるのでしょうか?

山﨑たとえば、有名な講演家や士業さんの講演会のイベントページを作ったり、参加者管理や入金管理なども請負たり。それからWEB制作やデザインのお仕事もよくご依頼いただいているのですが、今年からは”秘書ママ”を主軸にしていくため、WEB制作後の保守業務等をやらせていただく形に移行しています。

秘書ママお仕事マップ

秘書ママお仕事マップ
http://www.mamashoku-for-client.com/hishomama

お気に入りの言葉は「世界を変えるためには常識なんてくそくらえ!」

日下部淑美

日下部アルバイトやパートでも在宅の仕事は増えていると思いますが、従来のスタイルと“ママ職”の違いは何でしょうか?

山﨑従来のスタイルは紹介して終わりというケースがほとんどだと思いますが、我々は働く方々のマネージメントまで行っています。一個人で仕事を受けるのではなく、“ママ職”が仕事を請ける形になりますので、事業者さんが面倒をみる必要がなく、誰か辞めてしまっても“ママ職”ですべてフォローし、品質を保って業務を遂行できます。
一人を雇用して教育するというよりは、教育の時間を省いて一人雇用できるというイメージですね。人財不足の事業者さんも増えているようなので、重宝していただいています。

日下部なるほど。ママ職は組織として業務を遂行するということですね。クオリティの担保ができるというのは強みですね。ママ達の仕事に取り組む姿勢はいかがですか?

山﨑仕事が早く、真面目で責任感の強い方が多いですね。話は変わりますが、以前助成金の申請をするために銀行の承認を受ける必要があったのですが、その銀行の担当者に「ママなんてただのサークルの集まりみたいなものでしょう?」と言われたんです。いつも涙ぐましい努力をして一所懸命仕事をしてくれているママ達を知っているので、ものすごく腹が立って、二度とこの銀行とは付き合わない!と決めました。結局その担当者が期限を間違えていて、私達は申請すらできなかったんですが・・・。

日下部ひどいですね・・・私も銀行には口座を作るだけなのに、ひどい態度を取られた経験あります。なんでこんな偉そうな態度をとられないといけないんだ?って思いました。

山﨑厳しいのはいいですが、態度まで偉そうにする必要ないですよね。

日下部実は私も若い頃に、女性は出産か仕事を選択しなければならないことを、サラリーマン時代に思うことがあって、“いつか子供を連れて仕事ができる環境をつくる!”なんて思っていたことがあったのですが、それを具現化している女性がいることを、とても嬉しく思いました。
きっと私のような浅はかな思い付きと違い、リアルな立場で尚且つ邁進力のある山﨑さんだからこそ、実行に移せた仕組みなのだと思います。

山﨑私は女性とか男性ということはあまり考えず、みんな同じ人間という中庸的な感覚です。中庸的な私に、ママ職のビジネスモデルが降って湧いてきたというのは、“やれ!”ということだと理解したんです。
だからきっとママという内助の役割の部分と、経営者との間に入った中庸的な立場の仕事がやれているのだと思います。女性で差別を受けたような方達にも応援していただけますし、女性の活躍は大事だと考えている男性の皆さんの応援も頂けているので、逆にもっと頑張らないといけないと思っています。

日下部私が若い頃に思い描いたものは、男性や社会に対する反抗心だったんでしょうね。でもそれでは対立しか生まず、決してうまくいかないですよね。きっと、山﨑さんのような中庸的な方だからこそ、そのビジネスモデルを遂行し成功させることができる選ばれし人なのだと思いました。
お仕事をご紹介だけで受注されているということは、山﨑さんという人を信用しているからですし、それに見合った仕事をされているからだと思います。

山﨑でも好かれるか嫌われるかのどちらかだったりします。(笑)気にすることや反省も結構あるんですが、最近の私のお気に入りの言葉は「世界を変えるためには常識なんてくそくらえ!」なんです(笑)

山﨑 恵

日下部いいですね!新しいことをしようと思ったら、常識に捕らわれていたら何もできないですから。その積み重ねで新しい”あたりまえ”が生まれていきますからね。殻は破るためにある!くそくらえ!でいいと思います。私はそういう人大好きです(笑)

山﨑ありがとうございます(笑)

日下部実際には、常識に疑問を感じている人もたくさんいると思いますが、それを声に出して言うのは本当に勇気のいることですよね。

社名のCapybara(カピバラ)は我が子以外の子供にも授乳をする動物

日下部たぶん人一倍頑張ってしまうタイプだと思うのですが、ご自身の健康管理など気をつけていることはありますか?

山﨑母が健康オタクだったこともあって、家で使う調味料は必ず本物を使うようにしています。また、年に1回“食べるママ職”というのをやって、お味噌作りなどもしています。
ジムにも行くようにしているのですが、最近忙しくなってきたのでパーソナルトレーナーにお願いして体を鍛えていますね。あとは栄養補給のために、体によいミネラルなどのサプリを体調に合わせて摂取しています。

日下部素晴らしいですね。理想的だと思います。今後の展望を教えてください。

山﨑先ほども少しお話しましたが、”妊娠したらママ職”というのを定着させたいと思っています。そのためには、“秘書ママ”を私がいなくても回せる仕組みにすることが直近の目標で、最終的には人材紹介業にも取り組んでいきたいと思っています。
ママ達が働きながらでも子供が帰ってきたときに「お帰り」と言ってあげられる環境を作ることも一つですが、ママ達が働きやすい環境を紹介するというのも、選択肢の一つだと思っています。
社名のCapybara(カピバラ)ですが、カピバラは我が子以外の子供にも授乳をする動物なんです。そんなカピバラのように、我が子以外の子供達の面倒もみられる子供食堂のような場所がつくれたらいいなと思っています。
子供が帰ってきたら、我が子でなくても“宿題やったの~?”なんて言えるような・・・。
社名を考えたときに、“私は全世界の子供のママになりたいんだ”と気がつきまして、いずれ世界展開していきたいという思いもこめて英語表記でCapybaraとしているんです。

日下部凄い母性本能ですね。やっていることは母親の域ではないですけど(笑)
何よりも「全世界の子供達のお母さんになりたい」という言葉が出てくることが凄いです!私は自ら発する言葉で一生通してもその言葉は出てこないです(笑)。役割なんでしょうね。こんな素敵な想いで取り組んでいる方がいるということを私は伝えたい!私達はその役割ですね。
最後に、働きたいと思っているたくさんのママ達に、メッセージをいただけますか。

山﨑経営者はママ達が思っているほどスキルを求めていません。もちろんあるに越したことはありませんが、一番は“やる気”を求めているんですね。やる気があればスキルは後からついてくると思っています。
それよりもキッチリ仕事をしてくれる人とか、コミュニケーションがとれる人のほうがいいと思いますので、自分で限界を決めずにチャレンジしてほしいですね。

日下部勝手に“私なんて・・”と思ってしまっている方も多いかもしれないですね。
そんなママ達のマインドを変えていくような場を提供したり、ママ達が働きやすい環境や体制の構築を、企業にコンサルしていくことも出来そうですね。

山﨑私もそれが出来たらいいなと思っていました!

日下部やれることがいろいろありますね!これからが楽しみです。頑張ってください。
ありがとうございました。

山﨑 恵・日下部淑美

フードエリートからひとこと

今の時代は働き方は様々。特にこれからの時代は今ある仕事の6割がなくなっていくと言われる時代に入りました。従来の考え方に捕らわれた仕事の概念で仕事をしようとするのではなく、自分らしく自分にあった働き方を見つける時代です。自分が人に喜ばれる存在になるということは自分も幸せになれるということですよね。女性が働くには周りの理解が必要とされてきましたが、逆に女性の活かし方がうまい企業が生き残る時代なのかもしれません。

会社データ 関連リンク

株式会社Capybara

東京都港区南青山2丁目22-14 フォンテ青山904

代表者:山﨑 恵

ママ職

ママ職 for Client

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