自分の使命は未来にあるのではなく過去にやってきたことの中にある

株式会社立志出版社 代表取締役

田中 克成

作成した本をリヤカーに載せ、2年9か月間日本中を渡きながら、1万冊の本を手売りした田中社長。その経験の中で様々な人達と出会い、気づきを得て生まれた“与える”という独自のビジネス感をお聞きしました。

一人に向けて書いたものほど大衆に響き、大衆に向けて書いたものは誰にも響かない

田中 克成

田中 克成(たなか かつなり)

株式会社立志出版社 代表取締役。
「あきらめない心」の伝道師、講演家。
2013年、巡り会った原稿を世に出すために出版社を創業。同年10月、重量100kgにものぼるリヤカーを曳き、徒歩による日本一周行商の旅に出発。その後「理念を物語る出版社」として活動している。

日下部『成功のバイオリズム超進化論』を読みました。すごく面白くて考えさせられ、そして気付きの多い内容でした。
著書の中にもありましたが、出版社を立ち上げて、作成した本を売るためにリヤカーを引き、2年9か月も日本中を歩いて周ったとありますが、今はどんな事業が主なのでしょうか?

田中主は出版プロデューサー、会社は出版社としていて、経営理念を作るお手伝いをしています。

日下部経営理念ですか?

田中経営理念は作った本人は分かっていても、それがきちんと伝わっていないことが多いんです。また本人ですら、カッコよく掲げすぎて、リアルな感覚で理解できていない場合もあります。
僕はもともとその方の生い立ちから現在まですべてインタビューし、そこから使命を引き出して本を作ることをしてきたので、それを商業出版、そして会社の理念ブックを作りましょうという提案をしています。
実はリヤカーを引いているとき、事業を継承された2代目3代目の経営者の方が相談に来られることが多く、「自分は何のために生まれてきたのか分からない。父親の会社を継ぐためだけに生まれてきたのか?」といった悩みを打ち明けられました。
みんな自分の使命って何だろう?という悩みを抱え、それを未来に探してしまう人が多い。でも僕は、使命とはすでに過去にやってきていることだと思うんです。今までどのように命を使ってきたかが使命なんです。これまでそんな風に話をしています。

日下部今までに出版をプロデュースした数はどれくらいあるのですか?

田中実際に商業出版した方は30人くらいです。今手掛けているのは、松下幸之助さんの晩年の夢の実現に奔走し、『課長島耕作』のモデルにもなった中博(なかひろし)先生の経営者塾運営の他、パーソナルブランディングを含めた出版プロデュースや新規ビジネスのプロデュースをしています。

日下部私も本を出版しているのでわかるのですが、普通はそんなに介入しないですよね(笑)本を出すまで、必要以上の介入とサポートをされているのではないでしょうか?

田中そうなんです(笑)。経営的に考えると割に合わないですし、ダメなやり方なのかもしれませんが、“良書”というのは基本的に放っておくと売れない本なんです。だから、ファンづくりからプロデュースして継続的に売れつづける本にしないといけないので。

一過性の本は一時期は売れますが、著者が伝えたいことよりも売れるか否かに走ってしまっているので、著者の志はほとんど入っていないものが多いんです。

日下部そこは著者ではなく、出版社の意向が強いからでしょうね。出版社がこうやって出したいと言えば、それに合わせて対応していくことになってしまう。ずっと価値のある廃れない息の長い本を出したいと思っている著者が多いはずなのに、書きたいと思った内容の濃さでは出せませんよね。

田中そうなんですよ。僕が目指しているのはその息の長い本なんです。たとえば新渡戸稲造さんの『武士道』や宮本武蔵の『五輪書』、キリスト教の『聖書』等、名著呼ばれるものはその時代で売るために書いたわけではなく、目の前の人に伝えたい、残された人に伝えたい・・・そういう想いで書いているものなんです。
『五輪書』は宮本武蔵が二人のお弟子さんに伝え残すためだけに書いたもので、新渡戸稲造さんは、アメリカの友人の牧師さんに日本の素晴らしい宗教観を伝えるために『武士道』を書いています。
吉田松陰の『留魂録(りゅうこんろく)』は、吉田松陰が死刑になるときに、“君の強みはこうだから、こうするといい”という内容をお弟子さん一人一人に送ったそうで、それをまとめたものが『留魂録』なんです。だからこそ、心を揺さぶる名著になるんですね。

日下部そうなんですね。

田中ゲストのためにサプライズで手紙を読むという番組が大好きだったのですが、子供ながら号泣出来るときと出来ないときがあり、何故だろうと考えて分析をしてみたことがあるんです。
泣けない回は、ゲストのお父さんや恩師が出てきて、手紙を読むという内容なんですが、言っていることは素晴らしいし、文法もしっかり組み立てられているんです。
泣ける回は、ゲストの子供や奥さん、お母さんが出てきたときですね。その中でも一番泣けるのは子供が出てきて手紙を読むときなんです。子供なんて文法は滅茶苦茶で、使っている単語も簡単ですが、子供やお母さんの文章は、本当の手紙になっているんです。
分析して気づいたことは、男性の多くはゲストに宛てた手紙の体をとりながら、テレビの向こうにいる全国何千万人の大衆を意識して書いた手紙になってしまっているんです。ところが、子供は純粋にパパ一人に向けて書いている。母親や奥様も同じくです。
一人に向けて書いたものほど大衆に響き、大衆に向けて書いたものは一人にも響いていないということなんです。

日下部へ~!なるほど!その原理からすると、今の出版社は本が売れない時代だと嘆いていますが、自らそういう現状を作り出している可能性があるということですね。

成功のバイオリズム超進化論

田中 出版不況も若者の読書離れの原因も、出版社がつくっていると思います。
一番は簡単な文章で、中学生が読んで、“はっ!”と感じられる本であり、自分の息子や従業員のお子さんに向けた本づくりができる著者と出版社が揃えば、文字数がスカスカだろうがページ数が少ない本だろうが、それが良い本になることは間違いありません。絶対に一言一言が刺さるんですよ。
永松茂久さんが書かれた『斉藤一人の道は開ける』という本も、伝えたい誰かが明確な本なのですが、ビジネス書はこれ一冊でいいと思えるくらいの良書です。
最初から最後まであのレベルで一貫した読者目線で書き上げられた永松さんにどうしても会いたくて、僕は会いに行っちゃいました。ビジネス書では、あとは松下幸之助さんですね。

日下部田中さんは、本の分析力も優れているし、出版社もされているので、やはり子供ころから本はよく読まれていたのですか?

田中これが全く読んでいないんです(笑)

日下部読んでないのに、そんなに分析できて、出版までしちゃうんですか?すごい!

田中これは前世記憶としか言いようがないくらいなんですが(笑)。小学校のころから国語は90点以下はとったことがなくて、できない人が理解できないくらいできちゃったんです(笑)

日下部いいですね~。田中さんは読まないでできる人、私は読まないでできない人でした(笑)

田中子供のころから読むと添削してしまうんです(笑)。夏目漱石の本を読んで、先生に文法が間違えています!と言ってしまう、面倒な奴でした(笑)

日下部凄い!私は読むのが嫌いなので、著者でもないのにバツをつけるな!とかいう面倒な奴でした。(笑)田中さんの文才は生まれ持った才能なのですね。

田中自分は生まれつきの才能に恵まれました。あとは、反省文と始末書で鍛えられましたね(笑)僕は大学入試も反省文で入学していますから(笑)

日下部それはどういうことですか?

田中 克成

田中高校のときバスケットで特待生になっていたのですが、入試で論文だけは書かなくてはならず、過去問題を確認したら、毎年「スポーツと○○」という題目が続いていたので、それに対応できるように準備をしていました。
ところが、僕の年は全くスポーツのことには触れず、日本文学について書くという題目だったんです。僕は日本文学って「スラムダンク」しか読んだことなくて・・・(笑)仕方がないので、反省文と自分が入学しなければならない使命感と志をきっちり書いて提出しました。(笑)
次の面接では、面接官が「お前か?ふざけた回答しやがったのは!」って怒っていたんですよ。もうそれは感情を揺さぶられているってことじゃないですか。“よし!勝った!”と思いました(笑)
何を言われてもひたすら「ふざけていません!死ぬ気で頑張ります!」と叫んでいたら、最後には「よし!合格!」って(笑)。
大学一怖いという先生が怒鳴って、面接会場で合格を告げられたのは、後にも先にも僕だけですよ。(笑)

作成した本をリヤカーに乗せ、“売らない”方法で1万冊を売り歩いた

日下部淑美

日下部 淑美(くさかべ よしみ)

BODY INVESTMENT代表
フードエリート / 真実の予防医学食研究家 / 管理栄養士

プロフィール

日下部田中さんって、変な人なんですね(笑)面白すぎます。話は変わりますが、リヤカーで本を売って歩いていたのはどれくらいの期間ですか?

田中2年9か月です。

日下部その間、宿泊などはどうされていたのですか?

田中基本はテントを張って野宿です。都市の場合、テントを張ると怒られるので、安いホテルに宿泊していました。

日下部そもそも何故リヤカーを引こうと思ったんですか?

田中ちょうどリヤカーを引いて売ることになった本は26冊目の本になります。本のプロデュースの仕事は、ヒアリングしながら企画をまとめて出版社に売り込みをしていく仕事なのですが、僕は本を出したいということになったら、0歳から現在までを1年1年インタビューし、この年に何があったということを教訓を交えずにしゃべってもらうんです。
そうすると、どの価値観で行動しているときが好調で、落ち込んでいるときはどういう価値観なのかが如実に出てきます。その方の使命はこの価値観で生きることだから、この価値観の延長線上で今のお仕事の本を出しましょうと、ピュアな使命感を企画書に落とし込んでいきます。
でも出版社は、少しでも売上を多く出さなければならないという企業使命もあるので、ピュアな使命感よりもエッジの効いた内容を出したいんです。
僕たちは出版社と著者が繋がったら一度手を引きます。その後は著者と出版社で調整していくのですが、当初の目的から少しずつズレてしまい、最後に出来上がったときには、一番伝えたかったことからかなりズレてしまっているということが多々あります。もちろん、それでうまく売れていくこともありますし、ダメだということではないですが・・・。でも、僕には著者の魂を騙してしまったような気分になるんです。
そんなことが重なって、もう出版業界を諦めようって思っていたときに、この著者さんと出会いました。

日下部その出会いからどうしてリヤカーを引くことになったのでしょうか?

田中この著者さんの話にものすごい魂が震えて、頑張っていいんだ!諦めないでいいんだ!と思えたんです。それで、この人の本を出そう!この人の本で勝負しよう!と思い、原稿を書いてもらい出版社を回ったのですが、出版社から「いや~田中君、この著者凄いね、力ある!だからこそ1章だけで200ページの本にしよう。読者が受け取れないから」と言われたんです。
「いや、そういうのではないです。そんなことしていたら100年、200年先でも残る名著が作れないですよ」と訴えたのですが、どこの出版社も折り合ってはくれませんでした。
それなら自分で出版社作ろうと思い、出版社を立ち上げ、300万円を集めて本も印刷しました。
さぁ次は本屋に置いてもらおうとしたところ、本屋に卸すには取次という問屋さんを通さないと本屋には置いてもらえないことを知りました。取次が出版業界で一番権利を持っているということを、僕はそのときまで知なかったんです。
取り扱いを取次にお願いしに行きましたが、門前払いにもならないくらいの断られ方をされました。
取次と商談ができるには、出せば売れるという本を4~5冊程度抱えている、また、それらを出版するだけの現金があるというのが暗黙の条件だったんです。
取次も本屋で売れた分から回収をするので、ポンと出て消えてしまうような出版社では話にならないんだと思います。僕なんかは全く相手にされませんでしたね・・・。

日下部なるほど・・・厳しい世界なんですね。

田中同業界の方に相談しても、ネガティブな意見しかなかったので、このままでは斬新なアイデアは出ないと確信し、他業界でビジネスをしている創業者の方々に訊いて回ることにしました。
そうしたら4人目に訪問した社長に怒られたんです。「そこまでの気持ちで著者さんを口説いて、著者さんもお前の気持ちに応えてこんなに原稿を書いてくれたんだろ?大手の流通に乗れません、どうしましょう?って情けない相談するために俺の時間を使うな!大手の流通だって、どうせ戦後に誰かが作ったものだろ?それに乗れないなら、お前がゼロから作れや!それくらいの覚悟を決めてから俺のところに相談に来い!」と。続けて「『金もコネもない、人脈もありませんが、情熱と体力と若さを武器にリヤカーを使ってでも、この本を必要としている一人一人に届けます!』くらいのプレゼンをしたら、相談に乗ってやる」と言われました。
その“リヤカー”という言葉に“キター!!”と思ってしまったんです(笑)リヤカーを引いている自分の姿が見えたんですよ!「僕、それやります!リヤカー引きます!」と言ったら、「お前馬鹿か?それは例えだ」と言われました。

田中 克成

それから僕はいかにリヤカーが売れるかということを説明し、彼はリヤカーがいかに売れないかを力説し・・・と構図が入れ替わってしまったんです(笑)
一生懸命、僕にリヤカーをやめるように説明してくれているにも関わらず、机の下でこっそりフェイスブックに“リヤカーで、この方の本を売ってきます。”と投稿し、「すいません。フェイスブックに投稿してしまい、もう後には引けないので行ってきます!」ということで始まったんです。(笑)
でも、その方から電話をもらい、「お前本気でいくの?俺もついリヤカーって口走った責任を感じてるから、お前を応援したい。でも今の状態では公に応援ができないから、俺をお前の会社の取締役に入れてくれ。もちろん給料はいらないから。そうすれば公に応援ができる」と言って、3年間ずっと応援してくれました。
その方は、いまでも電話をくれるたびに、「ごめんな~俺がリヤカーなんて言ったばっかりに」と言ってくれます(笑)。

日下部リヤカーに積んで歩いたのは何冊くらいですか?

田中300冊しか積めないので、なくなれば滞在先のホテルに倉庫から送ってもらうという感じで売って歩きました。最初の1年くらいで1万部、増刷をかけて全部で1万4千部くらい売りました。

日下部凄いですね。リヤカーでは順調に売れたということですか?

田中最初に出発して名古屋まで1か月半かかったのですが、その間、神奈川の横浜や小田原とか主要な都市で演説のようなことをしました。各都道府県で千冊ずつ売ると意気込んで出発したのですが、結局名古屋までで9冊しか売れませんでした。

日下部9冊ですか?

田中ひどいですよね。そこで保険のトップセールスの方からアドバイスされたのが、「売ろうとするな、お前の体験を語れ」だったんです。その方は世界でも1%くらいしかいない超トップセールスマンだったんですが、僕のために30分くらい“売るな”ということを教えてくれていたのに、僕はずっと「ノー」と言っていたんです。「売ろうとしないで売れる意味が分かりません」って・・・。
今でこそ理解できますが、当時は切羽詰まっていたので、綺麗事だと思って話が聴けなかったんですね。そうしたら「アーサーホーランドさんを知っているか?」と訊かれ、大ファンだった僕は「アーサーのことは、あなたより僕の方が知っています!」とただのファンなだけなのに言ってしまったら、彼はアーサーの親友だったんです(笑)彼がその場でアーサーに電話をかけ、「今目の前に面白い男がいる」と言って電話を変わってくれたんです。テンションが上がっていろいろな話をしましたが、最後にアーサーがこう言ったんです。
「魂のロッカージーザス(キリスト)からのメッセージを伝える。お前も歩いているうちに、どうせ余計なことを考え始めるようになる。その余計なことを考え始めたとき、お前が見つめるべきことは、お前の足元にある。お前の足元にあるその歩幅を積み重ねていった先で、必ず縁のある人と出会うことになる。そのせっかく縁あって出会った人に本を売ろうとするのではなく、お前の体験談を語って救ってやるんだ。そうすれば必ず魂のロッカージーザスの偉大なる導きによって、お前の志すところまでお連れくださるだろう。時が満ちたらまた会おう!Good Luck See You!」と・・・超カッコよくないですか?!(笑)僕はアーサーにそう言われて素直に「売りません!」ってなりました(笑)。
アーサーは十字架を背負って日本を横断し、出会う人を神の道に導いていった人なんです。説法という名の講演をするのですが、繁華街では「おいおいお前らよ~」と始まるんです。もちろん口論になるのですが、最後にはみんなアーサーの話に聞き入ってしまうんです。映画にもなっていますよ。

アーサー・ホーランド氏

日下部凄い方ですね(笑)

田中そこからは、もう売らないことに決め、人に何しているか訊ねられても「旅です」としか答えませんでした。それまではなんとかこの本のことに話を持っていくようにしていて、会話が10秒、20秒しか持たなかったのが、訊かれたことにだけに答えるようにしていたら、普通に3分、4分と会話が続くようになったんです。
そうすると、話している相手が悩み事を話始めるんです。 “きたきた!救わなきゃ”・・・と(笑)。結局、最後には本が欲しいと言われるようになりましたね。
それからは、面白いやつがいると口コミで広がっていくようになり、紹介から寝床を用意してくれる人が出てきたり、新聞社に連絡してくれて取材が入るようになったり、講演の依頼が入ったり、応援してくれる人がどんどん出てきて、自分だけでは出会えないような人達と出会えるようになったんです。

先に与えれば還ってくる。還ってこないのは見返りを求めているか、与えていないかのどちらか

田中 克成

日下部凄いですね。アーサーのいうことをきいてよかったですね。

田中そのおかげで、僕の本にも登場する永松茂久さんにも出会えたのですが、彼から「お前は喋るのが上手いから講演家になれ」と言われたんです。でもそれまでの僕は人前で話すのが苦手だったんです。

日下部え~?こんなにしゃべるのに(笑)

田中大勢の前は苦手なんです(笑)。 永松さんには、プロフィールにも“講演家”を入れておけと言われました。「もしお前のその道が違うのであれば、講演家と入れていてもその仕事は来ないから、書くだけ書け」と。言われた通り書いたら、1週間もしないうちに講演の依頼がきました。その講演を聞いた人が、今度は宮崎中央新聞に紹介してくれて連載が決まり、その連載をみてくれた人から講演の依頼がまた来るようになって・・・という流れなんです。

日下部今は、講演家が主なんですか?

田中個人としては講演家と名乗っています。今度、大谷百合子さんの「全国講師オーディション」に出る予定です。

日下部全国の講演家の力量を計るようなイベントですか?喋りのエキスパートが集まるということですね?

田中全国ナンバーワンの講演家になりたいと思いまして。大谷さんから直接講演家としての基礎を習おうと思ったのがきっかけだったのですが、ちょうどそのタイミングで募集が始まっていたので・・・
うちの親父の教えが「ビビったら行け!」なんですが、その時、ちょっとビビった自分がいたので、これは行くべきだと思いエントリーしたんです。今ビビッている真っ最中ですよ(笑)

日下部いつ開催されるのですか?

田中本選が12月です。8月に収録して、ネットオーディションが始まります。その中から8人が選ばれ、その8人が12月の本選で10分間の講演をして競います。

日下部10分の講演って、すごい短いですよね。その10分でいかに人を惹きつけられるかってことですね。田中さんが提供しているサービスには、コンサルまでしてくれる講演もありますよね?

田中はい。1つは通常の講演を行い、その場で話をして終わりというパターンです。これは、大企業など大人数が集まる場合ですね。
もう一つは、初めてイベントをするとか、人が20人くらいしか集められないという場合は、3か月前から100人を集めるための集客コンサルティングを、自著「成功のバイオリズム超進化論」のバイオリズムをベースに取り組んでもらいます。僕の講演は1回20万円と交通費をいただくので、主催者にもちゃんと黒字を出せるようにしてもらいたいのです。

日下部人を集めるチャレンジをしてもらうわけですね。

田中僕も自己犠牲は嫌ですから、どちらもWin-Winが理想です。100人集めるには“著者が来る”からでは集まらないんです。何故この著者を呼ぶのか、という呼ぶ人の理念が定まらないと人は動きません。その理念とあなたの人生の理念は一緒なので掘り起こしましょう!という3か月コンサル付きプログラムになります。この後者が楽しいんですよ。人が変わりますから。

Gift

日下部もう一つ、田中さんはトランプの事業もされていますよね?

田中はい。“与えて与えてみんなで勝つ”というトランプゲームで「GIFT」と言います。

日下部具体的に説明してもらえますか?

田中先ほどの話の“売らない”方法で9か月で1万冊を手売りで売ることができました。本を買うのではなく、悩みを僕に打ち明けてくれた、それだけで僕はその人から“与えてもらった”のです。だから僕は自分の知っている体験談で相手に“与える”ことができる。それはお互いに与え合っているということなのです。
悩みを打ち明けてもらい、僕はうれしいんです。僕に与える機会を与えてくれたことに感謝なんですよ。最後にはこちらから“ありがとうございました”と自然に笑顔になれます。ここで本を買ってくれないとか、その先に口コミをしてくれないというのはどうでもよく、すでにこの場でWin-Winになっているんですね。相談されて経験談を語るだけで、お互いが気持ちの良い気分になれた。その結果、1万冊を9か月で売ることができた。これが“与えれば与えられる”ということだと、ようやく理解できました。人はその“与えられる”を期待して与えてしまうんです。それで、与えたのに戻ってこない・・・と思ってしまう。これでは与えていないと同じなんです。どの成功者にインタビューしても、皆さん口をそろえて、「今上手くいっていないのであれば、“与えていないんだ”」と言います。
「先に与えてごらん、そうすれば還ってくるから。今還ってこないのであれば、見返りを求めているか、与えていないかのどちらかだから」と。

日下部確かに与えられることが目的になっている“与える”って、そんなもの求めてない・・・と思えてしまうことだったり、下心が読めてしまったり・・・感謝に値しない場合があったりしますね。

田中たとえば子供に伝えるとしたら、どうしたら伝えられるんだろうと、ずっと悩んでいたのですが、あるときふと“トランプ”が頭に浮かんできて。ダイソーでトランプを購入して、コメダ珈琲で4人掛けの席に1人で座り、4人分トランプを配り始めて、いろいろやってみたんです。そうしたらどんどんイメージが湧いてきて、2時間でゲームの仕組みができました。すべての成功法則と言われるようなエッセンスを、そのトランプゲームに盛り込むことが出来たんです。
手札は自分の才能に例えられます。才能が無いからゲームを始めることが出来ない・・・とはなりませんよね。ゲームを始めることは誰もが出来るわけです。
このゲームは人にカードを与えると、“ありがとう”と言ってもらえます。気持ちいいですよね。でも“ありがとう”が飛び交っている間はあがることが出来ません。ありがとうと言っている間は、相手と自分の間に境界線があるからです。
しかし、相手も含めて「私たち」と思えると、私が私たちに与えたものに変わりますから、ありがとうという言葉はなくなっていく。そうやって全員が本当の一体となったときに、このゲームはあがることできるんです。

日下部なるほど、面白いですね。ゲームの名前は何というのですか?

田中このゲームができた時、この仕組みは僕が“与えられた”ものなので、「GIFT」という名前にしました。「GIFT」には2つの意味があり、一つは”プレゼント”とか”与える”という意味、もう一つは“天から与えられた才能”という意味があります。仏教の教えで“自分の才能を自分のために使っているうちは幸せになれない、その才能を社会のために使っていくと幸せになれる”という「布施行」があります。キリスト教にも「与えよ、さらば与えられん」という教えがありますが、まさにGIFTの目的と同じなんです。
たとえば、ゲームをするメンバーの中に、凄い頭のいい人と、ズルい人と真面目な人がいたら、頭のいい人とズルい人の一騎打ちとなり、真面目な人はあっという間に負けてしまいます。GIFTでは、まず誰か一人が勝つように普通にゲームをしてもらい、次に全員で一斉にあがるようにゲームに取り組んでもらいます。
そうなったとき、ズルい人は、ズルをする意味がなくなり、頭のいい人は、自分のためではなく、他の人のためにその頭脳を使う必要がでてくるんです。
ただ単純に与えるだけでは、自己犠牲になることもあります。しかしこのゲームをあがるためには自己犠牲をしていてもあがれません。時には自分を優先する必要があり、全体にとってのベストな方法を考える必要があるんです。

日下部そのトランプはどうしたら出来るのですか?研修とかですか?

田中はい。研修で企業にも行きますし、一般の方や子供向けの体験会も全国で開催しています。

日下部普及はどうしているのですか?

田中口コミもそうですが、ファシリテーターを育てながら広めてもらっています。現在90名のファシリテーターが全国で活動して、トランプゲームと「与えれば与えられる」の体験を広めてくれています。

日下部そのゲームをやりたいと思ったらどうしたらよいのですか?

田中 克成

田中体験会に参加されてもいいですし、ホームページにもやり方を全て公開しています。僕のイメージは、将来、子供たちが昼休みにトランプ持って、“GIFTやろうぜ”って遊んでもらいながら、人に与えるということを学んでもらうことなんです。
この子供たちは自然とGIFT思考で育まれた人に成長します。自己犠牲もないし、自分だけが良ければいいということもなくなります。そんな子供が成長して、そこから総理大臣がでたら、第一次GIFT内閣が誕生するわけです(笑)。全体にとって本当にベストな政策って何?って、僕たちが考えもしないことが出来るような世の中になるわけです。そして世界の外交もそのGIFT思考で成り立っていくはずなんですよ。僕の計算だと160年後になりますが(笑)

日下部素晴らしい展望です。田中さんは坂本龍馬のような人ですね。

田中志は必要ですが、それを語っても子供は理解できません。ですから“楽しい”だけを前面に出そうと思っているんです。楽しいだけなら子供でも広めることができますからね。

健康の秘訣は1日1回の食事とキックボクシング

日下部田中さんは、いつも楽しそうで元気一杯なイメージですが、体調管理はどうされているのですか?

田中今はキックボクシングのジムに通っています。また中国でも言われている“銭湯は第2の病院”ということわざのように、塩風呂に30分は浸かって汗をしっかりかくようにしています。

日下部リヤカー引いているときは体調を崩すことはなかったのですか?

田中2年9か月の間は全く風邪もひかなかったですね。黴菌まみれになるっていいことですよ(笑)
それから、途中で1日1食にしたんです。ある豪快な社長さんを訪ねたときに、その社長さんが“ライオンみたいに強くなりたい”と思っている方で、ライオンを調べたら、3日に1回しか食事を摂らないらしいんです。だからライオンはハングリーなんだと思い、俺も強くなるにはハングリーになればいいんだ!3日に1回はきついから1日1食から慣らしていこう!と考え、夕食のみにしたそうです。
その結果、それまで健康診断でFだらけだったのが、1年後にオールAになったそうです。1日に1食にすると自分に必要な食べ物が判断できるようになるみだいですね。
それを聞いて自分も1日1食にしていますが、バテないし本当に調子が良いですよ。1日に唯一の食だから大事にしたいと思い、本当に自分の欲する必要な食べ物を選べるようになりました。
野菜炒めを食べることが多いのですが、ビタミンやミネラルって必要なんだな・・・とつくづく思いました。肉はほとんど食べたいと思わなくなりましたね。

日下部人によって合う合わないがありますが、その方法が田中さんには、あっていたみたいですね。実際に1日1食で調子が良いというは多いですよ。
これからもエネルギッシュな活躍を楽しみにしています。今日はありがとうございました。

田中 克成・日下部淑美

フードエリートからひとこと

人にはそれぞれのバイオリズムがあるものです。
自分を責めてしまったり、自分の存在価値を下げてしまったり、または人のせいにしたり・・・。何かを変えたければ、まず自分が変わること。実践すること。そして“諦めない”ことだと再認識しました。
『成功のバイオリズム超進化論』には、“諦めなければ必ず成功できる”ということが書かれています。そして与えて与えてみんなで勝つ!そんなGIFT内閣を一緒に造りたい、そんな思いになりました。あなたが天からもらったGIFTは何ですか?

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株式会社立志出版社

代表者:田中 克成

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