花井瑠美さんインタビュー

2024年の日本。ふたつの異なる世界の平和を脅かす謎のインベーダーを相手に、4人の美しきソードファイター達が正義と真実の為に壮絶な戦いを挑んでいく映画「少女は異世界で戦った」。
日本のアクション映画界に新風を巻き起こしたこの映画で、アリサ役を演じた女優の花井瑠美さんに、撮影でのエピソードやご自身の健康についてお話を伺いました。

映画は新体操を始めたときと同じような感覚

アリサ(戦い)

── 映画ではスタントもCGも一切なしで、素晴らしいアクションを披露されていますね。見どころを教えてもらえますか。

アクション監督と一緒に4人が得意なアクションを考えたので、それぞれの個性が活かされたアクションシーンを是非見てもらいたいです。それから、私は唯一、Aの世界もBの世界も行き来できて、違う世界の自分と対面する難しい役なのですが、自主練もして演じたので、是非そこも見てほしいですね。

 

── 大怪我で新体操の選手を引退されたそうですが、なぜ女優に?

新体操を18年間続けてきたので、自分はずっと新体操をやっていくものだと思っていて、正直女優とか考えたこともなかったんです。でも予想していなかった大怪我で挫折をしてしまい、新体操をあきらめる選択をしなければならなくなりました。
どうしようか悩んでいた時、モデルはやっていたのですが、何か違うな・・・と思っていたら女優の話があって。お芝居はしたことがなかったのですが、オーディションがあるから来てみない?と言われて、「ジェリーフィッシュ」という映画でデビューさせていただきました。

いろいろな人たちが関わりながら、本気で作りあげていく過程を見ていて、映画を作り終わったときに本当に感動したんです。新体操を始めたときと同じような感覚があったので、これなら女優もやっていけるかも・・・と思えました。
今回の映画は、「ジェリーフィッシュ」の金子監督が「新体操していたからアクションもできるんじゃない?」と声をかけていただいて、出演させていただくことになりました。

インタビュー1

── 怪我の経験があると、アクションは怖くなかったですか?

1か月前からアクションレッスンをして、それ以外にも自主練をしながら体力をつけていきました。
どれだけ動けるか不安はありましたけど、その反面、動いてしかも表現しながら映画を作れるなら最高だと思い、挑戦しました。擦り傷や打撲をするので、痛みはありますが、それは常につきものなので慣れていますね。8か所骨折していましたが、それでも続けるような世界だったので、1か所くらい折れても別に平気!という感覚なんです(笑)

── セリフは覚えは大変でしたか?

他の人がどうしているのかわからないですが、私はあまり台本を覚えようとはしていません。
現場に入ると台本が頭に入っているというか、役になりきっているので、言葉もすんなりと出てくるんです。なのでセリフは覚えようとせず、全体を把握するようにしています。
それから、現場では台本を開かないようにして、役になり切るようにしているんです。台本を開くと「花井瑠美がこれから演じる」という感覚の自分になってしまい、役になりきれないので。

── 今回はアイドル役もありましたが、いかがでした?

台本を読んでいるときに、自分とはかけ離れていて、大丈夫かな・・・?と思ったのですが、実際現場で演じ始めたら、アイドルのほうが楽しくて(笑)。
戦うところは慣れているので演じやすいんですけど、自分に中に全くないものは表現の世界でやっていくので、やり甲斐はアイドルのほうがありましたね。

── 今後やってみたい役や、こんな仕事をしてみたいというのはありますか?

映画の役でアイドルはありですが、仕事として実際にアイドルをやるのは無理です(笑)。映画の役だったら、どんな役でもチャレンジしていきたいですね。

4人(戦い)

タコをラップにくるんで持っていった(笑)

インタビュー2

── 健康面で気をつけていることや、これだけはやろうと思っていることはありますか?

特にはないですが、やはり食事には気をつけていますね。それから秋以降はきちんとお風呂につかろうと思っています。
食事は少量をいろいろ食べるように回数を分けています。食べたいものを我慢するとストレスになるので、いろいろなものを少量ずつ食べるようにしていますね。

── ダイエット宣言をされていましたが、まだダイエットはされているんですか?

この映画はアイドル役があったので、3㎏太ったんですが、前の映画では、あばら骨が見えているという役だったので、1週間で8㎏のダイエットをしました。

── すごいですね。どんなダイエットをしたのですか?

走り込みながらホットヨガに行って・・・アスリートですね(笑)。

── ジムなどにも通ったりしているのですか?

アクションは週3回、3時間の稽古をやっています。あとは食事ですね。

── ではお弁当を作って持って行ったり?

いや、あまり持っていかなくて。あ、「タコ」をラップにくるんで持っていってかじっていたら、周りに笑われました(笑)。

── タコはインパクトありますね(笑)ダイエットのリバウンドはありませんでしたか?

やはり極端に痩せるとリバウンドはしますが、全部戻らないように気を付けて、半分くらいゆっくり戻すようにコントロールしています。

人を好きになっていくことで演技の幅も広がる

花井瑠美

── お仕事以外で何か凝っていることや趣味ってありますか?

以前は新体操の試合や合宿で海外によく行っていたのですが、あまり観光という感じではなくて。それでも海外と日本の違いを感じたりして、興味を持っていましたね。
役者をやるまでの期間はひとりで海外へ行って。でも全然英語が喋れなくて、困ることもあるのですが、その「どうしようどうしよう」と思いながらなんとかなっていく感じがすごい好きなので、空いている時間があれば、海外に行こうと思っています。
あ、あと最近小説を書くことにはまっていて、書き出すと止まらなくなっちゃいます(笑)

── メンタルは強いほうですか?

新体操時代に鍛えられたので、強いほうではあると思います。
映画で人の人生を演じるようになってから、他人を分析するようになったので、自分が基準ではなく人それぞれ悩むレベルが違うんだなと感じられるようになりました。
それから、新体操時代のコーチが山崎浩子さんだったのですが、変わった指導方法で、毎日日記のような作文を書かさせられたんです。そんな変わったことは毎日に起こらないし、最初は自分のことばがり書いていたのが、だんだん視野が広がって、今日はこの人を見て書いてみようかな・・・と考えらるようになったんです。
今はそれが映画の世界でも活かされていると思います。人を知るということは大変ですが、人を好きになっていくことで、演技の幅も広がりそうな気がしています。

── ストレスの発散法があったら教えてください。

私は凹んだらとことん凹みます。以前は前を向かなきゃって思っていたのですが、最近はとことん落ち込もうって決めて。音楽も暗い感じのものを聴いたり、苦労している人の話をYouTubeで見たり、本を読んだりしていると、段々自分は大したことないな・・・と思えてきて、そのうちに回復できていますね。

良い女優になるために人生を太く生きる

花井瑠美

── 目標にしている方はいらっしゃいますか?

尊敬している役者さんはたくさんいるのですが、この人という目標はないので、多くの人を参考にしながら自分の人生を太く生きたいです。それがよりよい女優になれることにもつながると思うので。唯一無二の女優になりたいですね。

「少女は異世界で戦った」予告編

少女は異世界で戦ったポスター

映画「少女は異世界で戦った」

2014年9月27日(土)新宿バルト9ほか、全国順次公開
  • 原案・監督:金子修介
  • 脚本:小林弘利/白土勉
  • 出演:花井瑠美 武田梨奈 加弥乃 清野菜名 / 岡田浩暉 金子昇
  • 主題歌:「ウィークエンドは殺しのアイドル」
    arm candy(Produced by agehasprings)
  • 制作・配給:MAMEZO PICTURES
  • 配給協力:エフエムピクチャーズ
  • 製作:「少女は異世界で戦った」製作委員会
  • 2014年/日本/カラー/97分/シネスコ/デジタル5.1ch
  • ©2014「少女は異世界で戦った」製作委員会
  • 公式HPTwitter(@mamezo17)YouTubeチャンネル

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